出版社内容情報
資本主義、民主主義、価値の危機……世界の大問題に、「哲学界のロックスター」が答えを出す。世界的「知の巨人」の思考に学べ!
内容説明
「哲学界のロックスター」と称され、世界中から注目を集めているドイツの哲学者、マルクス・ガブリエル。彼が提唱する「新しい実在論」は、何が真実なのか分からなくなった「ポスト・トゥルース」の時代において、「真実だけが存在する」ことを示す、画期的な論考とされる。本書は、気鋭の哲学者が日本の読者のために語り下ろした、スリリングな対話と提言を収録。今世界に起こりつつある「5つの危機」を取り上げ、「新しい実在論は世界をどう見ているのか」を様々な観点から描き出す。哲学的視点から世界の現在と未来を見通す、知的興奮に溢れる1冊。
目次
第1章 世界史の針が巻き戻るとき
第2章 なぜ今、新しい実在論なのか
第3章 価値の危機―非人間化、普遍的な価値、ニヒリズム
第4章 民主主義の危機―コモンセンス、文化的多元性、多様性のパラドックス
第5章 資本主義の危機―コ・イミュニズム、自己グローバル化、モラル企業
第6章 テクノロジーの危機―「人工的な」知能、GAFAへの対抗策、優しい独裁国家日本
第7章 表象の危機―ファクト、フェイクニュース、アメリカの病
補講 新しい実在論が我々にもたらすもの
著者等紹介
ガブリエル,マルクス[ガブリエル,マルクス] [Gabriel,Markus]
1980年生まれ。史上最年少の29歳で、200年以上の伝統を誇るボン大学の正教授に抜擢される。西洋哲学の伝統に根ざしつつ、「新しい実在論」を提唱して世界的に注目される
大野和基[オオノカズモト]
1955年、兵庫県生まれ。大阪府立北野高校、東京外国語大学英米学科卒業。79~97年渡米。コーネル大学で化学、ニューヨーク医科大学で基礎医学を学ぶ。その後、現地でジャーナリストとしての活動を開始、国際情勢の裏側、医療問題から経済まで幅広い分野の取材・執筆を行う。97年に帰国後も取材のため、頻繁に渡航。アメリカの最新事情に精通している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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