PHP新書<br> 本当の武士道とは何か―日本人の理想と倫理

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本当の武士道とは何か―日本人の理想と倫理

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  • サイズ 新書判/ページ数 213p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569845616
  • NDC分類 156
  • Cコード C0212

出版社内容情報

巷間、多くの武士道の書物や武士に関する小説が出回っている。だが、現代人が書いた武士道に関する書物の多くは、実際に武士が語った原典をほとんど読まぬまま書かれているようである。武士を近代的な感覚で描いているものもあり、そこから武士の生き方を思い描いてしまうと、武士の実像を大きく見誤ることになる。本書で論じている武士道とは、あくまでも実際に現場で刀を振るって血まみれになり、武士として生き抜いてきた人々が形づくった「現場の感覚から出た思想」、すなわち、本当の武士道である。かつて実際に世に存在していた武士たちには、功利や損得哲学よりも、はるかに大切にしていた精神や価値観があった。現場の感覚をふまえた武士道は、どういうものであるか。その道徳とはどのようなものか。そして、それらは現代を生きる日本人にいかなる「力」を与えてくれるのか。武士が語った原典を確認しながら、その「死の覚悟」の基底にあるものに迫る。

内容説明

かつて実際にこの世に存在していた武士たちには、功利や損得哲学よりも、はるかに大切にしていた精神や価値観があった。武士たちが最終的に守ろうとした「道徳」とは何か。それは、現代に生きる日本人にいかなる「力」を与えてくれるのか―。武士が語った原典を確認しながら、その「死の覚悟」の基底にあるものに迫る。

目次

第1章 「本当の武士道」とは何か―脇差心と死に狂い
第2章 「道」の思想と日本人の哲学―同一性と精神性
第3章 「最強の武士」になるための奥義―やさしさと強さは一つである
第4章 『朝倉宗滴話記』の思想―「手の外なる大将」の嘘と真実
第5章 武士道の敵は司馬遼太郎―「功利」「損得哲学」の行き着く先
第6章 日本人が本当に望み、理想とした生き方―皇室とサザエさん

著者等紹介

菅野覚明[カンノカクミョウ]
1956年生まれ。1979年、東京大学文学部倫理学科卒業。同大学院博士課程単位取得退学。専攻は日本倫理思想史、倫理学。東京大学大学院人文社会系研究科教授、皇學館大学教授を歴任。現在、皇學館大学特別招聘教授、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

大先生

11
大要【本当の武士道=実際に現場で刀を振るって血まみれになり、武士として生き抜いてきた人々が形作った「現場の感覚から出た思想」≒脇差心・死狂いであり、忠君愛国の軍国主義的武士道や新渡戸稲造的武士道道徳とは(共通点はあるけど)別物。まして精神的な価値より物質的価値を上位に置く功利主義や損得哲学(=司馬遼太郎的価値観)は武士道の敵。文武両道・もののあわれを知る武士が理想かつ最強の武士である】と。ところで、なせが最後に「家の信仰」さえ守れば日本は立ち直れるという主張を展開してますが、流石にそれは強引な気が…苦笑2021/12/21

うえ

9
「皮肉なことに、武士道という言葉が広く世間に知られるようになったのは、武士階級が消滅し、武士道の実体が失われた、明治半ばのことでした。武士がいなくなった近代になって初めて武士道は一つの流行思想となった」「中身がどれほど異なって見えようとも、「武士道」の名を冠した思想的主張には、一つの決定的な共通点があります。それは、どんな武士道論でも、武士道の看板を掲げている以上、相手にしている敵はただ一つだという点です。大きくいえば、それは「精神的な価値よりも物質的価値を上位に置こうとする思想傾向一般」でしょう」2019/12/30

全事士🐈物🧠学念😸瑛司・知の情報処理技術者

5
【購入本】結論◎。コロナ禍になお◎。自分の中で「歴史的武士道」像に迫る本は2冊目。著者が日本倫理思想史専門で高校倫理でもお世話になった事もあり、物事の観方的に自分と似ているように感じた。以下では、印象的だった点を簡単に述べたい。 ①武士道は何においても、最初は血生臭い「現場」から出発したこと。結果としての武士道理念だけに着目しがちだが、(思想全てに共通することで)現実を通し武士の思考錯誤から倫理が形成されていったものと、改めて学ばさせられた。本書では口にされていないが、日本独特の実践哲学のように思った。 2020/11/10

tamami

4
山本常朝『葉隠』中の「死ぬ事と見つけたり」に代表される感がある「武士道」ではあるが、著者は、実際に武士が持っていた生死の現場からの、常に死を意識する姿や、彼らが求めた強さの意味を探っていくことを通して、その本来の道徳観を探っていく。明治以降、私たちが追い求めてきた社会の先行きがどうも覚束なくなってきた今、武士という生き方を改めて知ることも前に進む一つの手がかりになるのではないか。著者が、武士道の精神を伝えていると記す池波正太郎『鬼平犯科帳』の長谷川平蔵に会いたくなった。2019/12/28

めたもん

1
課題のために読んだけど、筆者の言いたいことがブレててこの本で結局何を言いたいのかイマイチ分からなかった。。同じことを何回も反復して章とページを傘増ししてる感。内容はまぁまぁ面白い。2021/07/29

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