米中衝突の結末―日本は孤立し、自立する 日高義樹論考集

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米中衝突の結末―日本は孤立し、自立する 日高義樹論考集

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  • サイズ 46判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569843643
  • NDC分類 319.530
  • Cコード C0030

出版社内容情報

日本人の多くは米中貿易戦争の結末を勘違いしている。この戦いは「中国製造2025」とアメリカ製造業の競争などというまともな話ではない。共産党が民間企業に補助金を与えて輸出価格をダンピングし、利益を得る不正な経済構造を潰さない限り、世界経済の低迷は止まらない、ということだ。だから中国の経済構造、サプライチェーン網が「ぶっ壊れる」までトランプ大統領は攻撃をやめないだろう。習近平主席が夢見る一帯一路の「中華帝国」は、帝国の条件である「人口・食糧・エネルギー」を兼ね備えておらず、失敗に終わらざるをえない。そして両国によい顔をしようとする安倍外交は結局のところ、どちらの理解も得られず一人ぼっちの境遇に陥る。しかし、問題はそこからだ。トランプ再選、習近平敗北の状況は孤立した日本に唯一最後の「自立のチャンス」を与えるだろう。これ以上リアルな見方はない、といってよい透徹したビジョンが日米中の角逐関係を射抜く。

目次

石油新時代と日米安保体制の終焉
中国のダンピングが世界経済を潰した
中国サプライチェーンの終焉
イデオロギーのない強靱さ
トランプ化するアメリカ
台頭するアメリカの新しい政治勢力
フェイクだったロシア疑惑
習近平の大誤算
通商戦争から軍事対決へ
中国は大英帝国にはなれない
アメリカに敗れ去る中国
トランプ対中国戦略の強さの秘密
米国の誤算、日本の幻想
日本は孤立し、独立する

著者等紹介

日高義樹[ヒダカヨシキ]
ハドソン研究所首席研究員。1935年、愛知県生まれ。東京大学英文科卒業。59年、NHKに入局。ワシントン特派員、ニューヨーク支局長、ワシントン支局長を歴任。92年に退職後、ハーバード大学客員教授、ケネディスクール・タウブマン・センター諮問委員、現職を務める。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

九曜紋

10
政治・経済面での対中国封じ込めの観点からは、著者のトランプ賞賛は理解できる。ただ、文化的(ある意味、人種的と言ってもいい)な思想、人間的な品格には言及がない。地球環境問題への無関心も然り。このトランプという大統領を評価するのはきわめて困難なことだと改めて認識させられる。2019/08/24

templecity

8
著者の日高義樹は日米関係も含め冷静に分析している。トランプは日本での安倍との会談で厚遇されたが、拉致も含めて理解はしたかもしれないが米国の国益をビジネスライクに考えている。オバマやホワイトハウス周辺が踏み出せず、中国の動きを放置した結果が南沙諸島への進出などである。中国と米国が対立する中、結局日本は置いてきぼりになる。沖縄も日本に統治権は返還されたが軍事拠点としては米国は手放していない。冷めた目で見ていくのが重要。 2019/09/15

Great Eagle

7
日高義樹著の米国側から見た中国他の国際政治軍事分析。日高氏はここまで右傾化した人だったのかと一抹の不安を覚えながらも、やはりこのように中国の弱体化が進み面倒を引き起こさない状況を祈りたい気持ちと複雑な気持ちで読みました。しかし、トランプ大統領はどこまでが正しく、そして民主党はどこまで体たらくになったのかとやや過激すぎる内容でもあります。2020/01/24

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