出版社内容情報
社会が激変する中で、我々はこの「新しい世界」をいかに歩むべきか。人生百年時代に戸惑うすべての人に捧げる、新「生きるヒント」。
内容説明
人生百年時代に戸惑うすべての人に贈る新「生きるヒント」。幸せとは、迷いの中にある。
目次
第1章 新しい世界を迷いながらゆく(見知らぬ地を旅するように;人生を四つの季節で考える ほか)
第2章 「今」を生きるために(人生を「長さ」よりも「質」で考える;目的を探して変化し続けるのが人生 ほか)
第3章 孤独と幸せの両立(孤独を恐れるのは、もうやめよう;「孤独」と「孤立」は違う ほか)
第4章 変わりゆく自分を楽しむ(その年齢ならではの自分;信仰や思想が変わってもおかしくない ほか)
第5章 日々を少しだけ楽に生きる(嫌われる勇気とは;生きるのが楽になる「杖ことば」 ほか)
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年(昭和7年)福岡県生まれ。平壌で終戦を体験し、47年引き揚げ。早稲田大学中退後、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門』他で吉川英治文学賞、2002年菊池寛賞受賞。2010年長編小説『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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フリージア
31
平均寿命までまだン十年はあるのですがこれからの生きる参考にと興味をもちました。人生を「青春」「朱夏」「白秋」「玄冬」と季節で区分する考え方があり、五木寛之氏は白秋期こそ人生最大の黄金時代だから存分に楽しむべしと、定年後を実りの時期と励ましてくれています。 なんとなく気が塞ぐ"暗愁"は誰しも持っている感情、その感情と共に生き、そして羨ましい死に方を考えてみよと述べていました。しかしご本人も死の覚悟はできておらず、自ずとなるべきようになる、と仏教の教えのような本でした。2021/11/02
hiromura
14
久しぶりの五木寛之さん。勇気づけられる。50歳からは10年ごとに生きなおす気持ちで。設定変更の50代がもうすぐ終わろうとしている自分。60歳からは下山の時代、60代の10年間は「再起動」、特に前半の5年で色々なことをリセットするとよい。それまで積み上げてきたものを、思い切って手放す。覚えておこう。2019/12/03
ぽぷりん
6
これからの人生をどう生きるか。登山で言えば下山の道。自分自身が望む自分とは何かを考えて生きていく、ちょっとしたことを面白がり、多彩に生きるなど、心に留めおきたい言葉に出会えた。人は必ず死んでいく者。上手に諦めて挑戦して変化していく自分と上手く付き合って楽しんでいくと、自分らしいゴールにたどり着くのだ。2023/03/01
タペンス
6
「地図のない明日」は、不安だけでなく自由と可能性もある。生きていくのに必要なのは、しなって折れない強さ、柔軟に変化していくこと。情報は自分のこころで吟味する。自分なりの「生きて死ぬ」物語を持つ。人生は量でなく質で考える。自分の価値を他人に承認してもらうという構造から、一刻も早く抜ける。何歳になっても遅くないので、長い時間を失敗を恐れず多彩に生きてみる。どのような死を望むのか考えてみる。孤独を無闇に恐れない。暗愁とともに生きる。日々人との関わりで生ずるささやかな出来事が悩む心を支えてくれる。 2021/02/15
桃の種
5
五木さんの90手前だからこその人生観をみた。あらゆるもの、ことを許容して、心理的余裕があると感じた。60以上歳が違うからかジェネレーションギャップの様なものを感じた。10年後20年後に読むとまた読み方が変わるのだろう。2020/01/07