出版社内容情報
金融を知らなければ中国はわからない! 複雑かつ独特な中国の金融制度を明晰に解き明かし、日本人の視点からビジネスニーズに応える。
内容説明
2016年に世界最大となった中国の銀行市場。シャドーバンキングの資産規模は約900兆円、超富裕層の資産は2300兆円、日本の約1.3倍だという。さらに、個人間決済ではフィンテックの伸長著しく、キャッシュレス化率では日本を大きく引き離している。急成長を遂げる中国メガ市場において、日本はどのようにその「果実」を享受すべきか。日中金融協力の現場に立ってきた著者は、中国金融を把握するためには「リスクも正しく認識する必要がある」と述べる。エビデンスに基づく客観的な分析と豊富な図解により、中国金融の最前線と日本の対応策を描き出す意欲作。
目次
第1章 世界トップクラスに成長した中国金融市場―その秘密と課題(世界最大の銀行市場;日中が競う世界第2位の株式市場;世界第2位の保険市場;巨大な「シャドーバンキング」;フィンテック大国・中国;中国金融当局の権力と悩み;国際金市場に本格デビューする中国)
第2章 中国金融ビジネスの最前線―日系金融機関の挑戦(日中株式市場のチャネル開通―ETF相互上場の実現;巨大中国市場に参入する証券会社;脱「日系企業依存」;急成長する中国債権ビジネス)
第3章 なぜ日中金融協力が必要なのか?―未来を展望して(中国の成長の果実を日本に;米中貿易戦争と中国金融;「紅船」は金融にも来るのか?;日中金融協力の未来)
著者等紹介
柴田聡[シバタサトル]
金融庁総合政策局総務課長兼中国カントリーディレクター。1969年岩手県葛巻町生まれ。88年岩手県立盛岡第一高校卒、92年東京大学経済学部卒、大蔵省(現・財務省)入省。96年米スタンフォード大学修士(国際開発政策)。金融庁監督局課長補佐、財務省主計局主査などを経て、2008~12年在中国日本国大使館経済部参事官として北京に4年間駐在。その後、内閣参事官、金融庁銀行第二課長などを経て、17年から金融庁総合政策局参事官(国際担当)として日中金融協力の実務責任者を務める。19年7月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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