PHP新書<br> 中国金融の実力と日本の戦略

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PHP新書
中国金融の実力と日本の戦略

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569843117
  • NDC分類 338.222
  • Cコード C0233

出版社内容情報

金融を知らなければ中国はわからない! 複雑かつ独特な中国の金融制度を明晰に解き明かし、日本人の視点からビジネスニーズに応える。

内容説明

2016年に世界最大となった中国の銀行市場。シャドーバンキングの資産規模は約900兆円、超富裕層の資産は2300兆円、日本の約1.3倍だという。さらに、個人間決済ではフィンテックの伸長著しく、キャッシュレス化率では日本を大きく引き離している。急成長を遂げる中国メガ市場において、日本はどのようにその「果実」を享受すべきか。日中金融協力の現場に立ってきた著者は、中国金融を把握するためには「リスクも正しく認識する必要がある」と述べる。エビデンスに基づく客観的な分析と豊富な図解により、中国金融の最前線と日本の対応策を描き出す意欲作。

目次

第1章 世界トップクラスに成長した中国金融市場―その秘密と課題(世界最大の銀行市場;日中が競う世界第2位の株式市場;世界第2位の保険市場;巨大な「シャドーバンキング」;フィンテック大国・中国;中国金融当局の権力と悩み;国際金市場に本格デビューする中国)
第2章 中国金融ビジネスの最前線―日系金融機関の挑戦(日中株式市場のチャネル開通―ETF相互上場の実現;巨大中国市場に参入する証券会社;脱「日系企業依存」;急成長する中国債権ビジネス)
第3章 なぜ日中金融協力が必要なのか?―未来を展望して(中国の成長の果実を日本に;米中貿易戦争と中国金融;「紅船」は金融にも来るのか?;日中金融協力の未来)

著者等紹介

柴田聡[シバタサトル]
金融庁総合政策局総務課長兼中国カントリーディレクター。1969年岩手県葛巻町生まれ。88年岩手県立盛岡第一高校卒、92年東京大学経済学部卒、大蔵省(現・財務省)入省。96年米スタンフォード大学修士(国際開発政策)。金融庁監督局課長補佐、財務省主計局主査などを経て、2008~12年在中国日本国大使館経済部参事官として北京に4年間駐在。その後、内閣参事官、金融庁銀行第二課長などを経て、17年から金融庁総合政策局参事官(国際担当)として日中金融協力の実務責任者を務める。19年7月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hatann

6
中国駐在経験を有する金融庁職員による中国金融事情の取り纏め。観光客や輸出入取引など日中間の「ヒト」「モノ」のやりとりは大規模に展開されているが、「カネ」を巡るやりとりは小さなレベルに止まる。日中間の証券取引は日米間の1.5%である。存在感の薄さゆえか中国の金融を巡る書籍は多くない。フィンテックに限らず、中国の銀行・保険・証券市場についての情報・分析がコンパクトに纏められている。EFTコネクティビティの政策実現など日中の官僚レベルの人材交流の現場も垣間見れ、こういった官僚のチャネルにも頼もしさを感じた。2019/09/24

しおり

5
隣国を少しでも知るために読んだ。グラフが度々登場していたので視覚的にもわかりやすかった。データも新しい。シャドーバンキングは「銀行システム以外で行う信用仲介」なのだと初めて知った。闇金だと誤解してた。中国の銀行・株式・保険市場は規模の面で世界トップクラス。不良債権はイメージより少なく、外貨準備もバッチリ。先進的なフィンテックの分野は膨大な国内市場を背景に急成長している。だが対外開放が遅れており、人民元にもリスクが残る。日本が中国の金融市場に参入すべく努力してると知れて良かった。この本でかなり見方が変わった2020/08/28

せきも

2
体制的、政治的に問題もある中国との関係ですが、経済界、金融界では緊密な関係が継続できている事がわかりました。将来の世界情勢を予測しながら、今後の取り組みを考える必要がありますね。2019/09/14

Masa

1
海上では社会的政治的に暴風雨となることがあっても、海中の経済的産業的な繋がりは着実に深く広く強化され、間を取り持つ金融の、緩衝材としての役割は高まる。締めくくりの「ラストチャンス」が著者の立場で言える最大限の焦りの感情を物語る。2019/11/02

ゆきんこ

0
2019年。中国の金融事情に興味はありつつも、なかなか手が出せずにいて、やっと読む気力が湧いた。シャドーバンキング関連記述は読んでよかった。2025/01/20

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