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「縄文」の新常識を知れば日本の謎が解ける

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  • サイズ 新書判/ページ数 202p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569842424
  • NDC分類 210.2
  • Cコード C0221

出版社内容情報

日本史の常識が覆っている。渡来人の影響は、実はわずかだったのだ! 天皇周辺から日本文化まで色濃く残る基層から、歴史の真相に迫る。

関 裕二[セキ ユウジ]
著・文・その他

内容説明

ようやく、日本人が日本の歴史に目覚めつつある。考古学の画期的な発見や、DNA分析の進歩によって、これまでの常識が大きく覆っているのだ。これまで、縄文の文化は、渡来人の文化によって一掃されたと考えられてきた。だが、それは大きな誤りだった。遺伝的に日本の縄文人たちは特異な特徴を持っていたこともわかりつつある。しかも、縄文人の暮らしは決して原始的ではなかった。現代日本に通じる信仰と習俗と生活が、すでに完成されていたのである。さらにいえば、天皇のあり方も濃厚に縄文的特徴を帯びている…。日本人の正体と日本文明の謎に迫る驚愕と発見の書。

目次

第1章 縄文時代が教科書から消える?(一度、教科書から消えた縄文時代;縄文時代とはどういう時代か ほか)
第2章 日本人はどこから来たのか(一万年という民族の揺籃期;日本人はどこからやってきたのか ほか)
第3章 縄文と弥生の境界線(縄文人が水田稲作をはじめていた証拠;最初から稲作一辺倒だったわけではない ほか)
第4章 ヤマト建国と縄文人(なにもなかった場所に巨大人工都市が出現;ヤマト建国に九州はからんでいない ほか)
終章 縄文回帰の日本史(平和な時代に戻りたいと願った日本人;傲慢な一神教 ほか)

著者等紹介

関裕二[セキユウジ]
1959年、千葉県柏市生まれ。歴史作家。仏教美術に魅せられて足繁く奈良に通い、日本古代史を研究。文献史学・考古学・民俗学など、学問の枠にとらわれない広い視野から日本古代史、そして日本史全般にわたる研究・執筆活動に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

136
日本人はどこから来たのか。発掘された縄文人骨と現代人の遺伝子を用い、人類の流入を分析している章が興味深い。日本は島であるため、特異で多様な遺伝子であるようだ。発掘研究が進めば新たな発見が生まれる。縄文は決して滅びたのではなく徐々に弥生と融合した。先住の民の集落に渡来系の人々が肩を寄せ合って暮らしていたのかも…という固定観念を捨てた仮説には夢がある。人類の融合には感染症もつきまとう。いつの時代にも現状を守りたい者と新たなことを求めたい者がいる。そして争いは起こってしまう…。リアルな縄文の情景が浮かんできた。2021/02/14

さきん

40
著者は史学者でも考古学者でもなく、歴史マニアそのものだが、著者のような離れた立場から時代を構想することは必要だと思う。史学と考古学の資料を基に縄文時代がどうであったか考察する。弥生人が来て、稲作が来ても、言語や信仰、習俗の点で縄文的要素が強く残っているのは全く同意。戦争が全くなかったかどうかに関しては、縄文時代と雖も否定できない。海人は著者がいう程の存在感があったが微妙なところだが、もっと注目してみても良いかもしれない。2019/03/24

AICHAN

37
図書館本。昨年6月に予約してようやく手に取った。著者の関裕二は前置きの長い人。この本も前置きが長くてイライラした。結局著者は大和朝廷に縄文人の影響が濃かったということを言いたかったのだと思うが、そこまで持っていくのに無理をしすぎ。いろいろな文献や古代史の新知見等を駆使して説明しているが、多くが自分の仮説を読者に無理やり信用させるためにやっている観がある。縄文の影響が現在の日本にも影響していることは間違いない。しかし、もっと客観的に自分の仮説を証明してほしかった。2021/10/17

Makoto Yamamoto

29
最近の研究により日本の歴史が大きく変わってきているが、その確認になった。 世界最古の磨製石器が日本でみつかったり、年代を炭素同位方で測定された最古の土器も日本で見つかっている。 縄文時代の日本の素晴らしさは戦がなかったこと。青森の三内丸山遺跡は1500年も続いた。 戦いが始まったのは水田稲作を持ってきた渡来人(弥生)とし、特殊な遺伝子を持つ縄文人は南からきて、南九州から東・北へ。 縄文人の神武天皇は南九州発で畿内へ、同じ東・北にいた縄文人に推されて天皇になったとする。日本書紀の記述にも合い、興味深い。2021/03/21

かつおさん

21
弥生時代、渡来人が持ち込んだ水田稲作は沢山の人が関わったためリーダーがうまれ、上下関係がうまれた。稲は、蓄えられ、蓄えた者とそうで無い者の間に富の格差が生まれ、更にそれは水田や開墾された土地と共に争奪の対象となり、集団による争いがうまれた。一人の神が自然界を含め全ての支配者で人は神の子、神を信仰しない人は野蛮人という一神教に対し、森羅万象に神は宿り人は自然を畏怖、崇敬し、必要な分だけ狩猟採集し、争いなど無かった縄文時代。今の世、縄文精神を改めて考えてみるのもいいかも。世の中、張りすぎてないか?2021/04/05

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