出版社内容情報
「ななつ星」を生み出し、JR九州を株式上場にまで導いたカリスマ経営者・唐池恒二。鉄道経営の常識を破った経営手腕の極意に迫る。
目次
上場までの道のり1 逆境と屈辱
上場までの道のり2 グッドデザインイズグッドビジネス
会社人生をまるっと変えた四カ月 丸井学校への入学
玄界灘、波高し1 たからものの社員たち
玄界灘、波高し2 ケンチャナヨ課長
「外食王」への道第二幕1 レストランはメーカーである
「外食王」への道第二幕2 上・京・物・語
「外食王」への道第二幕3 最高の大家さん
「南九州観光調査開発委員会」のこと1 会議は走る
「南九州観光調査開発委員会」のこと2 なんとなくカツオではダメなのだ〔ほか〕
著者等紹介
唐池恒二[カライケコウジ]
九州旅客鉄道株式会社代表取締役会長。1953年4月2日生まれ。77年、京都大学法学部を卒業後、日本国有鉄道(国鉄)入社。87年、国鉄分割民営化に伴い、新たにスタートした九州旅客鉄道(JR九州)において、「ゆふいんの森」「あそBOY」をはじめとするD&S(デザイン&ストーリー)列車運行、博多~韓国・釜山間を結ぶ高速船「ビートル」就航に尽力する。また、大幅な赤字を計上していた外食事業を黒字に転換させ、別会社化したJR九州フードサービスの社長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きむこ
69
JR九州を上場させた立役者のビジネス書。内容に感銘して面白かったのは勿論だが、とにかく唐池さんの文章は楽しく面白い。明るくポディティブな『唐池さんの氣』がビシバシ伝わってくる。表紙絵は山口晃さん❤️本好きさんには『風が強く吹いている』『一路』などでお馴染みの日本画を基調にした独特でじっくり見ないと損する気分になるくらい凝っていて細かい絵。私の納得の言葉は『余分なものは必ず大事なものの邪魔をするから整理整頓』この考え方がスピードアップの秘訣。整理下手をどうにかしなきゃ・・2017/11/14
honyomuhito
55
私の中に少量の鉄道好きの血が流れていて、なんとなく引っかかっていた本。実は鉄成分は少なかった笑。 JR九州は国鉄の民営化の後、東日本や東海、西日本と比べて都市や流通網の規模の違い、新幹線がなかったことや、毎年のように起こる自然災害により、鉄道事業以外の事業を同時に発展させていくことを必要とした。手広いなぁ。外食事業、マンション・ホテル事業、流通、観光事業、農業。うまや赤坂店てJR九州系列のお店だったんだな。https://chirakattahondana.com/新鉄客商売-本気になって何が悪い/2018/05/31
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
53
昨日読んだ『一個人』の中に「観光列車」の特集があった。「観光列車」といえばそのブームに火をつけたのがJR九州。そのJR九州の会長である唐池さんの著書を読んでみた。本書はJR九州が、国鉄分割民営化から株式上場まで、本気で取り組んだ改革について紹介。鉄道以外に、国際航路開設、外食事業、ホテル、駅ビル、農業、住宅、マンションなど経営を多角化。鉄道以外の事業の売上が60%(本州の3社は、30~40%)とは驚き。「夢が実現するということは夢が夢でなくなってしまう。次なる夢を描かなければいけない。」という言葉に共感。2020/08/07
Kaz
43
韓国・釜山と博多を結ぶビートル号、水戸岡鋭治デザインによる超豪華寝台列車ななつ星in九州などの観光列車を手掛けている、JR各社の中でも話題が多いJR九州。その経営トップが国鉄民営化から東証一部上場までを振り返る。赤字体質だった同社を、鉄道事業の再構築、船舶、ホテル、農業、レストランなどの多角化により、優良企業に変貌させて手腕は見事ひとこと。ただし、やっていることについては奇策はなく、しごく当たり前の追及しているだけである。違うのは、どれだけ没頭できるかという、本気度にある。2018/09/12
おいしゃん
43
タイトル通りの熱い本。著者は、JR九州の会長を務め、知名度も高いが、釜山への高速船ビートル、九州新幹線、外食産業、そしてクルーズ列車ななつ星と、すべてに現場に近いレベルで携わっていたとは驚いた。2018/03/25
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