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出版社内容情報
月刊誌『PHP』の連載で大人気だった読み切り小説を書籍化。義理と人情が混じりあう商店街を舞台にした感動の物語。感涙必至の一冊。
内容説明
ご利益が伝えられている八起稲荷神社の門前町、八起稲荷商店街は、歩くだけでもなんとなくいいことがあるように思える。それは、この街の人たちと八起稲荷の神様がやさしく見守ってくれるから。あたたかい人情を描いて感動を呼ぶ連作短編。
著者等紹介
志賀内泰弘[シガナイヤスヒロ]
作家。「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とろこ
50
「涙があふれて止まらない」どころか、一粒も流れ落ちてこなかった。が、この商店街に住む人々が、皆、訳ありながらも心優しく、互いのことを思いやっている光景には心癒された。現実の社会が殺伐としているほど、人は、このような物語を求めるのかもしれない。(現実では、そんなにうまくいかないよ)と思いながらも、登場人物たちが、皆それぞれの幸せを見つけられたことにホッとした。疲れている時や、難しいことを考えたくない時に、ほっこりさせてくれるような本だった。2017/08/18
ムーミン
15
「傷がついたリンゴのほうが美味いんだな。傷がつくとな、リンゴは自らその傷を治そうとする。それも、早く、早く治そうってな。するとな、なぜだかわからんがな、リンゴの糖度がグッと上がるんじゃ。」「見てくれだけ良いリンゴと、見てくれは悪いけど、中身は美味い。マサルはどっちのリンゴをたべたいかな」2018/01/26
デジ姫
14
人みな優しい心を持っているだろうに最近のニュースは耳を塞ぎたくなるようなことばかり。そういう私も般若の心が増えてきた。涙が止まらないほどではなかったけど、読み進めるごとに刺が溶けていくようなお話ばかり。2017/07/26
座敷童
9
人の冷たさ、繋がりのなさが多く聞かれるこの時代。古き良き人の繋がりが残る商店街のお話。 一見、幸せそうに見える人もやはり何かを抱えている。だからこそ優しさを持てるのだろう。2021/08/21
ポメ子
7
架空の八起稲荷商店街の人々がそれぞれの持つ悩みを克服していく物語。 ほっこりとした気持ちになりました。2020/04/24