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出版社内容情報
稀代の中学生棋士はいかにして集中力、決断力を養ったのか。新聞、読書、詰将棋、勝負へのこだわりなど、その思考法に師匠が迫る。
内容説明
「思考力」「集中力」「忍耐力」「想像力」「自立心」「平常心」…将棋に強くなるために要するこれらはすべて、人生をより豊かに生きていくうえで必要な学びである。本書では、藤井聡太という才能、兄弟弟子との交流、師弟関係の源流ともいえる、著者・杉本昌隆の師匠・板谷進との師弟関係から、「真に学ぶこと」とは何かを明らかにする。
目次
第1章 「勝つ力」は「好き」と「悔しさ」から生まれる
第2章 自分で考え抜いてこそ、強くなれる
第3章 「学ぶ姿勢」は、世代を超えて受け継がれる
第4章 師匠は何を教え、弟子はいかに学ぶか
第5章 将棋を始めると、考えることが好きになる
第6章 未来を信じる
二〇一八年新年の師弟 杉本昌隆+藤井聡太
著者等紹介
杉本昌隆[スギモトマサタカ]
1968年11月生まれ、愛知県名古屋市出身。1980年6級で(故)板谷進九段門。1990年10月1日四段。2001年5月、第20回朝日オープン将棋選手権準優勝。2006年2月10日七段。2008年、「NHK将棋講座」の講師を務める。将棋の戦術書の著作は15冊以上になる。地元の東海研修会では幹事、また杉本昌隆将棋研究室を主宰し、後進の育成にも力を注ぐ。藤井聡太の師匠として知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
69
ほう、あの藤井六段の師匠が書いた本なら、さぞかし凄い教育法が書いてあるのだろう……そう考えて手に取ると、良い意味で裏切られる。書かれているのは、師匠というより、近くで見守る年上のおじさんに近い感覚であり、藤井六段への深い信頼と敬意である。それでいてきっちり教育論と人生論にもなっており、読み甲斐がある。将棋のあの盤上で繰り広げられているのは、人生の交流。それを肩肘張らないスタイルで論じている杉本七段の元には、これからも弟子入りを志願する若い棋士が集うに違いない。 2018/03/15
禿童子
38
「藤井を一門の一人っ子にしない」後進の育成に情熱を燃やす杉本八段の意気込みが感じられる。この方はコミュニケーション能力が抜群、講演会では人気があるだろうな。強い棋士は強い相手が現れないと成長が止まってしまうのか?将棋は「与えれば与えられる」クリーンな勝負の世界。藤井VS豊島の竜虎の戦いを何回も観られる今年の夏は最高!2021/07/15
kanki
22
師匠も弟子から学ぶ。ひたむきさ、情熱、闘志、負けず嫌い。将棋好きには面白かった2022/02/12
kokada_jnet
22
師匠・杉本昌隆が藤井君について、おもに語る本。杉本七段の棋士してのこだわりぶりに、漢を感じた。将棋をわからない読書もよめる「ビジネス書・成功者本」の形態をとっているが。将棋好き人間の好物になるべき一冊。2018/04/12
レコバ
20
タイトルにもある通り多くの人が藤井の名前で手にとる本だし、私もその口だったのだけれど、杉本昌隆の魅力がいっぱい詰まった本だった。2019/04/14