PHP新書<br> チベット自由への闘い―ダライ・ラマ14世、ロブサン・センゲ首相との対話

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チベット自由への闘い―ダライ・ラマ14世、ロブサン・センゲ首相との対話

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569837123
  • NDC分類 302.229
  • Cコード C0230

出版社内容情報

中国に侵略され、あらゆる自由が侵害されているチベット。いま何が起きていて、われわれは何をすべきか。指導者が語る驚くべき真実。

内容説明

中国に侵略・弾圧されているチベット。宗教などの自由が厳しく抑圧され、拷問さえ横行し、人びとはとてつもない苦境に置かれている。中国の力がますます強大になる今、日本人はチベットの真実を知らねばならない。「チベットの自由」は「日本の自由」でもあるのだから。チベット仏教の最高指導者にして、中国の弾圧から逃れチベット亡命政権を樹立したダライ・ラマ法王14世。チベット亡命政権が置かれるインドで生まれ、ハーバード大学に進学しながら、祖国のために亡命政権の首相となった若き俊英ロブサン・センゲ氏。両指導者との対話から浮かび上がる、驚くべき真実。

目次

序章 なぜ日本はチベットに寄り添わねばならないか―チベットの悲劇と未来
第1章 たとえ破壊されても、私たちは復活する―ロブサン・センゲ首相との対話(二〇一七年二月十三日)
第2章 知的遺産の破壊は許されない―議員会館でのダライ・ラマ法王特別講演会(二〇一六年十一月十六日)
第3章 チベット精神は永遠に続く―ダライ・ラマ法王との対話(二〇一三年十一月二十一日「言論テレビ」“櫻LIVE”)
第4章 洗脳と同化政策を越えて―ロブサン・センゲ首相との対話(二〇一二年四月二日)
第5章 シンポジウム アジアの自由と民主化のうねり―日本は何をなすべきか(二〇一二年四月三日憲政記念館)
第6章 チベットに自由を―センゲ首相の思い

著者等紹介

櫻井よしこ[サクライヨシコ]
ベトナム生まれ。ハワイ大学歴史学部卒業。「クリスチャン・サイエンス・モニター」紙東京支局員、アジア新聞財団「DEPTH NEWS」記者、同東京支局長、日本テレビ・ニュースキャスターを経て、フリー・ジャーナリストとして活躍。1995年に『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』(中公文庫)で第26回大宅壮一ノンフィクション賞、1998年には『日本の危機』(新潮文庫)などで第46回菊池寛賞を受賞。2007年12月に「国家基本問題研究所」を設立し、理事長に就任。2010年、日本再生に向けた精力的な言論活動が高く評価され、第26回正論大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆきこ

25
チベットの置かれている現状について、ダライ・ラマ法王ならびにロブサン・センゲ首相との対談や講演をもとに記した一冊です。チベット亡命政権が、チベット人とその文化を何とか残していこうと、まさに命をかけて世界に向けて発信していることがわかり、いち日本人として何かできないかという気持ちになりました。最近はアメリカが中国のウイグル人弾圧に強硬姿勢を示し始めたので、これを機にチベットとモンゴルの問題についても民主化に向けて前進していけばと期待します。2018/10/14

白義

17
著者の名前に右派右派しいものを感じて敬遠する人がボクの交友範囲では大多数だと思うが、本書は良書だ。著者の櫻井氏以上に、タイトルにもあるダライ・ラマ14世、ロブサン・センゲ首相の講演や対談がメインであり、中国の圧政にあくまで理性的に粘り強く対話を試みるその姿勢と精神的深みに感嘆させられる。チベット亡命政権が世界に何を望み、どのような未来を構想しているのか、そして中国が今チベットに何をしているのか、それがはっきりとわかる。チベット亡命政権は独立ではなく、あくまで穏健な自分たちの文化の自立と自治を求めているのだ2020/12/11

KF

10
反支那の私は臺灣を支配する中華民國を支持する気持ちが強いのですが、チベットの事態も厳しい。臺灣海峡に守られる中華民國は正式な国交が無くても日米含め支持層は明確に存在する。支持層の中にも親支那派もいて残念だが。 櫻井よしこさんという方は発信が反支那派であり、関心は持っていたが読書は初めてだった。臺灣海峡のような防衛線もなく、日常的にドンドン支那人が押し寄せてくる。対外発信は反チベットを徹底する支那共産党。亡命政府でインドの支援も受けつつ本土では人口も少なく、厳しい。それでも世界でチベットを支持したい。2023/09/09

ミナ

10
国際連合は本当に自力救済できない国は捨てていくんだ……。一方で侵略を謝罪しろと言い、他方では不幸にも分裂されていただけと隣国を吸収する中国の面の皮の厚さがすごい。中国のやり方に憤りしか感じないけど、ダライ・ラマ14世はもう別次元でいらっしゃる。中国からの独立ではなく独自の文化、民族の誇りを保てる高度な自治を求めているだけという主張。許せないことなんて数えきれないくらいあっただろうに……。世界がガンジーを、マンデラを、スー・チーを支援したように、早くチベットの声に応える人々が世界中に増えると良いのに。2018/02/15

カツ

8
チベット亡命政権の首相とダライ・ラマとの対話がメインなので現在の細かい実状が分からないのがちょっと残念。チベットは独立を目指しているわけではなくあくまでも対話により解決しようというのにそれさえも拒否をする中国政府はあくどい。それに対する抗議の方法が焼身自殺しかないというのが悲しい。著者の「中国は他国や他民族を丸呑みする国・民族である。チベットの運命は日本を含めた多くの国々、多くの民族の運命に重なりかねない。」という言葉が重い。2021/02/21

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