出版社内容情報
「少女化した哲学者たち」=「てつがくフレンズ」が主役の哲学入門コミック! 読み終わると古代哲学が分かる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちさと
43
「全ての西洋哲学はプラトン哲学の脚注にすぎない」つまるところ、哲学の歴史とは物の背後にある真のイデアについての思索にすぎないという立場を基軸に、プラトンを主人公にしてその他たくさんの哲学者が登場するお話です。いやーさすが飲茶、おもしろかった。それぞれの哲学者のキャラと立ち位置が分かりやすく、興味を持ちやすいように面白ネタを挟むのも忘れていない。後半近代哲学者がちらっと出てきて続きが気になる。売れたら続編も出るそうなので売れてたらいいな。2019/04/11
とある内科医
27
飲茶さんによる哲学マンガ。何かで勧められているのを見てざっと。前半のハイライトは、プロタゴラスに反駁するプラトン。あれ、『プロタゴラス』はソクラテスの対話篇だったはず。中盤で孔子とソクラテスが交わり、更にフーコーとニーチェが登場したところで、整理が追い付かず。哲学の入門書はいろいろ出ているが、入門書ばかり繰り返すところからそろそろ先に進んでみたい。2022/01/12
shikada
27
古代の哲学者たちを少女化して、漫画におこした一冊。ソクラテスが作者を論破するシーン、ソクラテスが原子レベルで複製され「ソクラテスとはなにか」を議論するシーン、プラトン主義と反プラトン主義の行ったり来たりの話が興味深かった。終盤、フーコーが登場して「人間とはなにか」の議論が始まってから話がぐっと面白くなる。哲学という、敷居が高くなりがちな分野のハードルを下げることに成功してると思う。池田晶子さんの「無敵のソクラテス」をなんとなく読み返したくなった。2020/05/20
ちくわ
23
ソクラテスやプラトン、4コママンガに次々と登場する哲学者は、なぜか皆、萌えキャラなんです。安定の飲茶テイストで、初心者にも理解しやすく、入門編としてはピッタリだとは思います。しかし私は萌えキャラが皆同じに見えて、むしろ分からなくなって困りました(笑)。(☆3)2020/06/21
allite510@Lamb & Wool
9
近現代の哲学者をどうキャラ化するのか?が気になって手にとってみたが、フーコーがちょっと出てくるくらいで内容はほぼ古代哲学。古代ならどうとでもネタにできるだろうし、今更「全ての哲学はプラトン哲学の脚注にすぎない」とか大上段に言ってもなあ、とも思う。フーコーが悪役っぽい立ち位置なのはちょっとだけ面白い。どう畳むつもりなのかちょっとだけ気になる。2017/12/27