出版社内容情報
奇跡のキスカ島撤退、ソ連軍を撃退した終戦後の占守島、インドネシア独立を助けた残留日本兵たち……。後世に伝えたい誇り高き日本人。
内容説明
本書は終戦後に始まった占守島の戦いをはじめ、アメリカ軍を「パーフェクト・ゲーム」と驚嘆させた、昭和十八年(一九四三)七月のキスカ島守備隊の全員脱出劇、そして終戦後、再植民地化をねらうイギリス、オランダに対し、独立を賭けて戦うインドネシアの人々を助けるべく、祖国に還らず激闘に身を投じた日本兵たちの記録である。彼らの決断と行動が語りかけるものは何か。
目次
第1章 1943キスカ島の奇跡(最後の最後まで人事を尽くす…「奇跡の生還」を導いたものは何か;本土空襲阻止、米ソ遮断…陸海軍がアリューシャンに進出した理由とは;武士道に殉じるのみ…四倍の敵に十九日間の死闘を強いたアッツの男たち ほか)
第2章 1945占守島の真実(敵の無法に敢然として起つ!日本を分断から救った男たちの誇り;北方の歴史とは?千島、樺太の変遷がわかる六つのターニングポイント;ソ連軍侵攻を決めたヤルタ密約と、ポツダム宣言後のスターリンの焦り ほか)
第3章 ムルデカに栄光あれ!(彼らは何のために戦ったのか;統治の基本は「自立精神」の涵養にあり…軍政下で今村均が伝えたこと;伝説の人になった落下傘部隊長 ほか)