PHP新書<br> 「米中経済戦争」の内実を読み解く

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PHP新書
「米中経済戦争」の内実を読み解く

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  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569836515
  • NDC分類 302.53
  • Cコード C0233

出版社内容情報

貿易赤字問題でトランプは中国を非難したが、「中米経済戦争」は本当に起こるのか? 日本を代表する中国経済評論家が精細に分析。

内容説明

中国経済の的確な見立てに定評のある著者が、「中国は『経済核爆弾』を使えない」などの見通しをもとに両国の今後を読み解く。さらに、「今の中国経済は、90年代の日本と似た状況にある」「中央財政赤字も急増しているという衝撃」など中国経済を明晰に分析。

目次

第1章 習近平の政権力学
第2章 第一九回中国共産党大会―習近平政権の天王山
第3章 トランプの対中政策―「米中貿易戦争」の内実
第4章 習近平の対トランプ政策―首脳会談での「踏み込んだ」発言?
第5章 北朝鮮問題―中国による「レジーム・チェンジ」の可能性
第6章 中国バブルは崩壊するのか―九〇年代日本に似てきた中国経済
第7章 中国経済の今後―グッドニュースとバッドニュース
第8章 人民元と資本流出
第9章 戦略的な日中関係のために

著者等紹介

津上俊哉[ツガミトシヤ]
現代中国研究家。1957年生まれ。1980年東京大学法学部卒業後、通商産業省に入省。在中国日本国大使館経済部参事官、通商政策局北東アジア課長、経済産業研究所上席研究員を歴任後退官。2004年に東亜キャピタル(株)取締役社長に就任。2012年より津上工作室代表。『中国台頭』(日本経済新聞社・サントリー学芸賞受賞)他、著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

33
著者は中国経済の適確な見立に定評があるそうな。中国経済をニュ-・エコノミ-とオ-ルド・エコノミ-に切り分けて、中国の国家や地方と密接につながるオ-ルドの問題点を指摘する。今から3~4年前の著作ながら問題点は今も変わらない印象。中国共産党(オールド・エコノミ-も含む)を亀の甲羅に例え、不快な甲羅を「脱いだら…」のアドバイスに、「僕はこれを脱いだら亀でなくなっちゃうんんだ」には笑えるし、そうなんだろうなと思う。中国をウオッチングする上で、継続的にフォロ-していきたい著者だ。2021/03/19

おさむ

24
文藝春秋の8月号で論考を書いていた著者が昨夏に出した新書。基本的には中国経済については長期見通しは悲観的。すでに米中は経済だけでなく、環境問題や中東、テロなど相互依存が高まっている。何より中国政府は大量の米国債という「経済核爆弾」を持つが、それを使うことはない、など米国にとっては楽観的、中国にとっては悲観的なシナリオだ。ただ、この1年で関税競争など通商戦争はさらに激化。北朝鮮問題などもからみ、なかなか先が見通しにくくなっている。予断を持たないというのが最も懸命な策かもしれませんね。2018/07/09

ネコ虎

9
米中関係や北朝鮮問題についての解説は全くの素人の評論でみるべきものはない。ああでもないこうでもないとどっちつかずのことを書き散らし、全く参考にならない。「はじめに」で著者が、過去の著作は中国経済の分析・解説を占めたが今回はスタイルを変えて、米中の政治・外交を書いたとしているが全くの失敗。後半で中国経済の分析をしているがここは流石に専門分野だけあって読ませた。しかし津上氏は中国経済を楽観視しずぎだ。新書とはいえもう少し突っ込んで書けないものか。餅は餅屋なのだから、中国経済だけ書いておけばいい本になったのに。2017/09/11

HMax

8
最近の中国の行動の源流は「没落し虐められたものに力がついて昔を取り戻す」と国民みんなが思っているよう。そうであればウラジオストックでさえ自分のものだということも理解できる。また政府の足元を見、先回りする、共産党に抑圧されるほど幼気な国民でもない。それにしても、知らない間に中国が世界第三位(1位日本、2位ドイツに次ぐ193兆円)の債権国になっていたとは。最後に「中国共産党が重くて窮屈そうな甲羅を着た亀に見える。そんな甲羅は脱いだ方が快適だよと何度も勧めるが、亀は首を横に振って、これを脱いだら亀じゃなくなる」2017/12/09

Hatann

4
2017年トランプ政権誕生後にアメリカにて見聞を広めた著者が今後の中国関係を語る。人を媒介とした情報を参考程度にとどめ、経済政策動向などをもとに政治状況についての仮説を立てる方法で論を進める。これが真実だなどとジャーナリスティックに迫るよりもよほど納得感を得ることができる。出版当時に記述された2017年後半の第2期習近平政権スタート状況の予測についてはほぼ当たっているといってよい。他方、北朝鮮問題と米中貿易戦争が並行的に続く状況について予想されていたかは分からない。現況についても意見を聞いてみたいものだ。2018/08/26

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