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国益から見たロシア入門―知られざる親日大国はアジアをめざす

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  • サイズ 新書判/ページ数 252p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569835693
  • NDC分類 302.38
  • Cコード C0231

出版社内容情報

今後エネルギー戦略や安全保障において、ロシアは日本の欠かせないパートナーとなる! ロシアの実像を明らかにし、今後の展望を示す。

藤和彦[フジカズヒコ]
経済産業研究所上席研究員

内容説明

国際情勢が激動するなかで、ロシアは日本にとって信頼できるパートナーになり得ると著者はいう。多くの日本人が誤解しているが、ロシアにおける日本の好感度は非常に高く、神道に親近感を覚えるロシア人が多いなど、似通った国民性を持ち合わせている。日露の長きにわたる歴史を丁寧に辿り、現在の日露関係がどのように形成されたのかをひもといた上で、ロシアの等身大の姿を明らかにし、パイプラインを用いたエネルギー政策や、領土問題におけるソフトボーダーの導入など、両国にとって最適解となる道を独自の視点から分析する。日本人のロシア観を大きく覆す、ロシア入門書の決定版。

目次

第1章 親日国家ロシア(実は日本人が大好きなロシア人;神道に愛着を持つロシア人 ほか)
第2章 日露の歴史を振り返る(江戸期の日露交流;樺太千島交換条約の締結 ほか)
第3章 プーチンの実像―「脱欧入亜」を目指す人たらしの指導者(プーチンがスパイを志望した理由;大統領に至るプロセス ほか)
第4章 現実味を帯びてきた、天然ガスパイプライン計画(エネルギーを中東に依存したままでよいのか;「世界の警察官」の役割を放棄する米国 ほか)
終章 これからの日露関係(共同経済活動の意義;政府首脳のリーダーシップ ほか)

著者等紹介

藤和彦[フジカズヒコ]
経済産業研究所上席研究員。1960年、愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒。通商産業省(現・経済産業省)入省後、エネルギー・通商・中小企業振興政策など各分野に携わる。2003年に内閣官房に出向(内閣情報調査室内閣参事官)。2016年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

32
「ロシアは日本にとって信頼できるパートナーなり得る」とする箸者。領土問題が進展しないと一歩も進まない関係ではなく、経済も含めてトータルな関係で進め得るところから進めるべきの主張は、日本人の感性にも合致していると思う。知らなかったロシアの数々の事柄に目から鱗(日本人と親和性が高い宗教観、個人消費に大部分を依存するGDP構造、パイプラインを利用したエネルギー政策、シベリア抑留とシベリア出兵は同列問題として論ずる等々)。2020/03/28

Kentaro

12
日露戦争後の7年間に及ぶ日本軍の駐留によるロシア人への圧迫と第二次大戦の終戦間際でのロシアの参戦と傍若無人な軍事介入と戦後のシベリア抑留等、日露間の軋轢は小さくない。かつ、サハリンと千島列島の交換や北方4島変換においてもいつまでも解決しないかに思われてしまう。一方で、ロシアは親日的な要素を持つ民族もおり、神道を大切にするこころを持っている人たちもいる。国境問題もロシアとノルウェーがソフトボーダーという方法で解決する方法があると主張する学者もいる。係争海域をほぼ二等分し、両国で共同開発するというものである。2018/12/11

Humbaba

6
ロシアは日本の隣国であることは間違いない。しかし、印象的には非常に遠い国であることもまた事実である。しかし、物理的な距離は何をしても変わらない。それであれば互いに理解を深めていき、協力しあえる部分を増やしていくことこそ双方にとってプラスとなるだろう。2017/06/04

いぬたち

5
日本の隣国と言えば韓国や中国をイメージするが距離が最も近いのがロシア。ロシアと言えば北方領土やシベリア抑留を思いつくがもっと俯瞰・緻密に見れば日本のベストパートナーになるんじゃね?ってのが大まかな内容。勿論メディアから流れる情報は領土問題が多少絡んで決してイメージ良いものではないがそれらのフィルターを外しありのままのロシアを眺めると広大な土地、エネルギー資源、何よりも親日が多く日本にとって経済的に発展できる要素を溢れんばかりもっている事に驚かされる。ロシアの新たな価値観を提供してくれる興味深い一冊。2019/03/01

ラムダ

4
一番近い国は韓国ではなくてロシア。意外に思いました。ロシアの情報はあまりないので興味深く読めました。親日国ということですが本当なら将来的は前向きな希望になれそう。2019/10/30

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