PHP新書<br> 日本にしかない「商いの心」の謎を解く―日本人はなぜ「世のため」に商売をするのか

電子版価格
¥750
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

PHP新書
日本にしかない「商いの心」の謎を解く―日本人はなぜ「世のため」に商売をするのか

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569835570
  • NDC分類 672.1
  • Cコード C0221

出版社内容情報

「魂の交換から『市』が始まった」「江戸の街は日本橋川ができたことで発展した」……。商いの歴史を知れば、日本文明の急所がわかる!

呉善花[オソンファ]
拓殖大学教授

内容説明

韓国出身の比較文化学者である著者は、本書で「日本の商人・事業家には、自分のためではなく、共同体のために富を蓄えようとする人が圧倒的に多い理由がわかったように思える」と述べる。「古い魂と新しい魂」を交換する場が市となり、神仏に奉仕した人々の多くが商人としても活躍するなど、日本の商いは宗教的な色彩を帯びていた。さらに、仏教をベースにした商人倫理が広く説かれ、世間と共に生きることを尊ぶ商人道が形成されたという。「江戸の町の成立」「近江商人」「おもてなし」なども俎上に載せ、日本人特有の「商いの心」の本質に迫る。

目次

序章 地形 日本特有の商いを生んだ環境
第1章 異界 交易の起源
第2章 職人 日本商人の源流
第3章 市場 魂の交換の場が「市」となった
第4章 発展 世界一の都市、江戸の経済力
第5章 改革 近江商人と福井藩の先進性
第6章 接待 日本のもてなしの精神はなぜ生まれたか
第7章 倫理 商人道と資本主義の精神

著者等紹介

呉善花[オソンファ]
韓国・済州島生まれ。留学生として、昭和58年に来日。東京外国語大学大学院修士課程を修了。日本での体験をもとに執筆された『スカートの風』(三交社・角川文庫)が大ベストセラーとなる。『攘夷の韓国開国の日本』(文春文庫)で第5回山本七平賞受賞。現在、日本に帰化し、拓殖大学教授として教鞭を執る傍ら、執筆と講演で多忙な毎日を送っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おーね

5
知らなかったことが多くてなるほどと感心しました。国土の形は確かに大きい影響があるとは思う。2017/05/14

乱読家 護る会支持!

3
日本を愛する韓国人著者による、「日本の商い」から日本人の精神性を考える本。 日本の商人・事業家には、自分よりも共同体の為に富を蓄えようとするタイプの人が圧倒的らしいです。やはり、日本文化は天皇や殿様、家主などを精神的柱にして、共同体を栄させていく、脱私の文化なのだと、あらためて思いました。。。2019/05/28

Kouhei Higuchi

1
韓国の著者が日本の商売の心を書いているのが興味深い。 世界から見て日本の商道徳、商道とも呼べる文化は珍しいようです。 人がものを売る、買うという行為を太古から現代までに遡って解説している。その進化が面白かった。 創業数百年の商社から今学ぶことはとても多い。 商社で働く身として読んで良かった一冊。2017/03/29

ragos

0
交易の起源を宗教の視点から見ることができました。とくに中世の身分制度のありかたについて触れているところが面白かったです。2017/12/05

くらーく

0
市場が近い?事が商いの心を生んだのかねえ。でも、商売と言えば華僑やユダヤを思い起こされるよね。日本人は商売上手とは思われていなようだけど。交通網と情報網により、世界が小さくなったことにより、商いの心が分かるようになってきたかもなあ、異国の方々も。2017/06/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11529710
  • ご注意事項