出版社内容情報
「魂の交換から『市』が始まった」「江戸の街は日本橋川ができたことで発展した」……。商いの歴史を知れば、日本文明の急所がわかる!
呉善花[オソンファ]
拓殖大学教授
内容説明
韓国出身の比較文化学者である著者は、本書で「日本の商人・事業家には、自分のためではなく、共同体のために富を蓄えようとする人が圧倒的に多い理由がわかったように思える」と述べる。「古い魂と新しい魂」を交換する場が市となり、神仏に奉仕した人々の多くが商人としても活躍するなど、日本の商いは宗教的な色彩を帯びていた。さらに、仏教をベースにした商人倫理が広く説かれ、世間と共に生きることを尊ぶ商人道が形成されたという。「江戸の町の成立」「近江商人」「おもてなし」なども俎上に載せ、日本人特有の「商いの心」の本質に迫る。
目次
序章 地形 日本特有の商いを生んだ環境
第1章 異界 交易の起源
第2章 職人 日本商人の源流
第3章 市場 魂の交換の場が「市」となった
第4章 発展 世界一の都市、江戸の経済力
第5章 改革 近江商人と福井藩の先進性
第6章 接待 日本のもてなしの精神はなぜ生まれたか
第7章 倫理 商人道と資本主義の精神
著者等紹介
呉善花[オソンファ]
韓国・済州島生まれ。留学生として、昭和58年に来日。東京外国語大学大学院修士課程を修了。日本での体験をもとに執筆された『スカートの風』(三交社・角川文庫)が大ベストセラーとなる。『攘夷の韓国開国の日本』(文春文庫)で第5回山本七平賞受賞。現在、日本に帰化し、拓殖大学教授として教鞭を執る傍ら、執筆と講演で多忙な毎日を送っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おーね
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Kouhei Higuchi
ragos
くらーく