出版社内容情報
社長がこっそり読んでいる「韓非子」って何? その本質をコンパクトに解説。通勤・スキマ時間に読むだけで、一流のリーダーになれる!
守屋洋[モリヤヒロシ]
中国文学者、著述家
内容説明
多くの企業トップがひそかに熟読していると言われる中国古典『韓非子』。「人間は利益によって動く動物である」という冷徹な人間観に基づくリーダー論は、“人間不信の哲学”とも称される。本書では、その魅力と現代に活かすべき叡智を、著者独自のわかりやすい口語訳と解説で紹介。「賞罰の権限を手放すな」「あえて白を黒と言い相手を試してみる」…部下を操り、組織を思い通りに動かす裏ノウハウ満載!
目次
第1章 リーダー学の要諦
第2章 部下を操縦する7つの心得
第3章 組織管理の6つのポイント
第4章 トップが自滅する10の原因
第5章 仕える側の論理
第6章 現実を生きる人間学
著者等紹介
守屋洋[モリヤヒロシ]
著述家、中国文学者。昭和7年、宮城県生まれ。東京都立大学大学院中国文学科修士課程修了。中国古典に精通する第一人者として、著述・講演などで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kiki
9
韓非子は人間不信を前提にした学問。人の動機は自分の利益により生じるため、これにより人を裏切ることがある。企業で考えると上司が部下を扱う時にどうするのか。信賞必罰を使い、部下を指導する。部下も人間なので、心を掴むことが重要。部下の言い分に耳を傾けるが、最後は事実をもとに評価すること。時には部下を試す術も使うこと。仕える側の論理は自分に利益が得られる結果となるのかを求める。それをよく観察して部下が自ら動き出せるようにいかに導くことができるのか。リーダーとしての力が試される。2018/03/26
エモルン
2
人間の欲や利害を巧みに利用する歴史上の出来事がたくさんあって人間不信になりそう。歴史では小さな言動の過ちが生死を分けることになるから、自分が武将なら秒殺されてるなぁ。組織でトップを目指す人は知っておけば足元をすくわれずにすむかも。2018/06/30
Takeshi Nakajima
1
なるほどと思う話がたくさんありました。活かせるかどうかはわかりませんが。2020/01/23
Yusuke Mazda
1
自らは君子を目指すが,自分以外が君子を目指すとは限らない.韓非子はトップを目指すなら必読.トップが絶対に手放してはいけないのは賞罰権限.諸葛亮孔明が劉禅の皇太子時代に勧めた=長い信頼関係から成り立っていない部下掌握には,韓非子の考え方が組織のためには必要.
O. M.
1
韓非子の中から、現代社会に活用できそうな格言を並べて、著者が解説したもの。韓非子を系統的に学ぶというより、この中から、一つでも、二つでも、心に響く格言が見つかれば良いのでしょう。私としては、例えば「なぜトップは自分の感情を出してはいけないのか?」の理由が分かったりして興味深く読めました。2017/12/20