出版社内容情報
PHP研究所創設70周年記念出版「日本の企業家」シリーズ10巻。社会事業家として知られる企業家の真価を経営史学の視点から追究。
内容説明
天職に生き、みずからの才と財を社会事業に捧げけた実業家は、「同心戮力」を具現し、衆知を活かす卓越した経営者でもあった。倉敷紡績の経営を礎とし、地方の興隆に寄与した企業家の多彩な生涯!
目次
第1部 詳伝 天職に生きた企業家の生涯―事業を通じて地域創生に貢献する(企業家になるまでの孫三郎;倉敷紡績及び倉敷絹織の経営;地域創生に向けて―銀行・電力・新聞社の経営;社会事業の展開―三つの研究所と大原美術館;事業からの引退と晩年)
第2部 論考 企業家・大原孫三郎の真価―見抜いて、信じて、任せることで創出されたもの(倉敷紡績の経営分析―いかに競争優位を確保したのか;孫三郎の事業を支えた人たち;孫三郎の社会事業の意義―社研と労研を中心に;企業家としての歴史的価値―武藤山治との比較を通じて)
第3部 人間像に迫る 「同心戮力」を標榜した事業家の残像―人道主義が貫かれたその行き方・考え方(孫三郎の言葉;家族、そして関係者からみた「孫三郎」観)
著者等紹介
阿部武司[アベタケシ]
1952年東京都生まれ。1967年東京大学経済学部卒業。1982年に東京大学大学院経済学研究科単位取得退学後、東京大学(社会科学研究所)助手。その後、筑波大学講師、大阪大学助教授を経て、94年に大阪大学教授(98年に経済学部から大学院経済学研究科に配置換)。2014年に退職、名誉教授となる。同年より国士舘大学政経学部教授。経済学博士(東京大学)。近代日本経済史及び比較経営史が専門研究分野である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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