出版社内容情報
池波正太郎、山田詠美をはじめ、作家、詩人、エッセイストら29人が書いた「京都」。どっぷり京都に浸りたいあなたにおすすめの一冊。
早川茉莉[ハヤカワマリ]
編集者
内容説明
29人による「京都」いろいろ。ヘンな事物、奇妙な人物が往来する「変態都市」。だから京都は魅力がある!
目次
第1章 あの人がいた、京都
第2章 連れて帰りたい、京都
第3章 うん、これはいい。京都
第4章 京都、空想旅行
第5章 京都、檸檬のある風景
第6章 京都慕情
著者等紹介
早川茉莉[ハヤカワマリ]
編集者。『すみれノオト』発行人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
52
京都のエッセイアンソロジー集。京都の内側にいる人も外側を通り過ぎて行った人も、それぞれの立ち位置から今日の魅力を語って止むことがない。ただ語られている場所は北野天満宮近くの喫茶店を除いて、嵯峨の森嘉やイノダコーヒ、ソワレといった有名所ばかりで行こうとは感じなかったけど。読んでいて悔やまれるのは「檸檬」の舞台となった八百卯、住んでいた時はまだ開いていたのに行こう行こうと考えているうちに閉店してしまった。読んでいて何となくあの店頭を思い出す。京都独自の湿気を含んだような空気を感じさせる作品ばかりで満足でした。2019/06/19
sssakura
36
京都にまつわるアンソロジー。新しい作品も古い作品も共存しているのが、京都の町のよう。「魅力的な『変態都市』である」という山本精一さんの文に納得しかけたけれど、付箋を貼ったほとんどが食べ物なので、単に美味しいものが沢山あるから好きなんだ、と思った。ずっと気になっていたお菓子のお店がわかって嬉しくなり、そんなに惹かれなかったお菓子も、美食家の池波さんが好きなら食べてみたくなった。読みたいとも思わなかった作家さんが薦める美味しそうな食べ物によって、その人の作品も気になる。食べ物からつながるのも、ありかもしれない2016/07/18
サルビア
25
長田弘から始まる29名の京都へのそれぞれの思いを書いた本です。泊まりだったり、食だったり、各人の京都の好きなところが色々あり、中には私が知っているところもあって、読むだけで京都に行った気になりました。でも、植草甚一さんの文は話が飛ぶので、何を言いたいかわからず、読みにくい。2016/08/03
ゆう
10
図書館。京都がすき!というのがぎゅぎゅっとつめこまれている1冊。面白い京都から少し怖い京都まで、いろんな方から見た京都の風景が素敵です。私も京都近くにすみ、京都に仕事に行っておりますが。未だに色々な神社などお寺、いわゆる観光地には行っていないところがおおいので、いってみたくなる1冊でした。2019/08/04
まり
6
図書館本。意外と知らない所も多かったし知っていても、なかなかそこまでは…って言うところも…。そして被って紹介されていたりと面白かった。山本精一さんの話は嬉しかった。京都の人がヘンだけどイケズじゃないってっ言うのは、めちゃ納得。武田百合子さんの話は可愛らしかった。2021/06/08
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