墨いろ

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墨いろ

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569831923
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ラクで間違いなくやれることであんまりおもしろいことはない――。104歳の現役美術家・篠田桃紅先生の代表作の新装復刊。

篠田桃紅[シノダトウコウ]
美術家

内容説明

ラクで間違いなくやれることであんまりおもしろいことはない―104歳現役美術家の代表作。

目次

墨いろ(反古供養;文字から形へ ほか)
身のまわり(あらたま;階段の絵 ほか)
不二(書きぞめ;春の色 ほか)
拾捨(大連の家;七夕と紙 ほか)
桃紅李白(花;北村ミナ先生 ほか)

著者等紹介

篠田桃紅[シノダトウコウ]
1913年、中国大連に生まれる。5歳の時、父の手ほどきで初めて墨と筆に触れ、以後独学で書を極める。第二次世界大戦後、文字を解体し、墨で抽象を描き始める。1956年渡米し、ニューヨークを拠点にボストン、シカゴ、パリ、シンシナティ他で個展を開催。58年に帰国して後は、壁画や壁書、レリーフといった建築に関わる仕事や、東京芝増上寺大本堂の襖絵などの大作の一方で、リトグラフや装丁、題字、随筆を手掛けるなど、活動は多岐にわたった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Takanori Murai

32
「墨いろは、黒の一歩手前の色。」この老子の言葉に発し制作の根幹、さらに人生の哲学に達する。あと一歩の隙間を宇宙の力に委ねる。「確信はないが、捨ててもいいと思われるものを省いていった残りが、ともかくも今の私の線だと思っている。」そこに桃紅さんの描く美が存在する。2020/04/12

とよぽん

27
墨を使う書画芸術家、篠田桃紅さんのかなり以前に書かれた随筆を再編したものだが、改めてその偉大さに感じ入る1冊だった。新聞や雑誌等に掲載された短い文章がほとんどであるが、内容がそのへんのエッセイとは格が違う。別の世界を感じつつ、強いあこがれと近寄りがたさが私の中でますます大きくなった。素敵な芸術家。素敵すぎる!2019/05/06

たけはる

7
やはり私は、こういう、『歳を重ねた方』だけが持ち得るような、ことばのうつくしさ・芯、というものに、強烈に惹かれます。年明け一発目に読めてよかった……。いやもちろん、私なんかよりよほど若い方でも、うつくしく才能あふれる文章を書かれる方というのは、たくさんいるのですけれども。しかしなんというのか、歳を重ねられた方というのは、語られることばのすべてが、ご自身の体と感覚すべてに裏打ちされた「知」から成っている、と感じる。鋼のように強靭な芯がありつつも、語られることばの端々に、匂い立つようなふくよかさがあるんです。2018/01/03

うららこ

4
美しい日本語、研ぎ澄まされた感性。 背筋のぴんと伸びた文章で、読んでいてとても清清しい気持ちになりました。2016/11/08

ponnnakano

2
思うままに表現して、思うままに生きる。羨ましく感じた。「ラクで間違いなくやれることで、あんまりおもしろいことはない」とか、言うことも内容もピシッとしていて清々しい。40年も前の本だと知らずに買ったのですが大変面白かった。あと、読めない漢字多し。2018/05/01

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