消えるコトバ・消えないコトバ

電子版価格
¥880
  • 電子版あり

消えるコトバ・消えないコトバ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B40判/ページ数 215p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569831091
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0012

出版社内容情報

自分中心主義の人が増え、社会に冷静な秩序が失われていると感じる著者が、客観思考のできるアウトサイダーになることを示唆する。

外山滋比古[トヤマシゲヒコ]
お茶の水女子大学名誉教授

内容説明

「おとぎ話」や「古典作品」は、なぜ時代を超えて読まれ続けるのか?アウトサイダー思考とインサイダー思考を比較しながら、現代人を「理知の世界」という新たなステージにいざなう会心の書下し。

目次

第1章 知らぬは亭主ばかりなり(岡目八目;発見;歴史;遠望;ふるさと)
第2章 おとぎ話の世界(昔、昔、あるところ;モモタロウ;散文と韻文;花鳥風月)
第3章 変な味噌汁(ウチとソト;異本;編集;よそごと)
第4章 日本は島国(非留学;“長”にならない;目で食べる?;ファンの立場)
第5章 古典誕生(第四人称;第五人称)

著者等紹介

外山滋比古[トヤマシゲヒコ]
1923年、愛知県生まれ。東京文理科大学英文科卒。英文学をはじめ、言語論、修辞学を専攻。雑誌『英語青年』編集、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。現在は、お茶の水女子大学名誉教授。文学博士、評論家、エッセイスト。専門の英文学をはじめ、言語学、修辞学、教育論など広範囲にわたる研究と評論活動とともに、ことばによる幼児の情操教育についても提言などを続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Fondsaule

12
★★★★☆ 「ときとともに、年をとって、風化していくのは、ことばや表現ではない。 ものみな風化、流転する。 それのできないものは、湮滅する。 その変化に耐え、消えることのなかったものが、表現なら古典になる。ことがらなら歴史になる。」 アウトサイダーの視点の重要さを教えてもらった。2024/07/11

Luna

12
面白いところもあったが、少しわかりにくかった2017/04/26

かおりん

11
客観的思考(アウトサイダー思考)と主観的思考(インサイダー思考)の違いについて。難しい章もあるが、巻頭カラーのエッセーは分かりやすい。モモタロウの話やガリバー旅行記の成り立ちがおもしろかった。2016/09/27

kawa

10
アウトサイダー(客観的)思考論を論ずる。普段から客観的であることが大切だと言われるが、具体的にそのようであることを説明、行動することは難しい。そこを解明するヒントとなる。やや、難解なところもあるが、海外留学不要論や論文で「---であろう」(私もたまに使う)は主観的な日本的言い回しで英語に翻訳出来ないなどの記述が面白い。2016/11/13

nizimasu

4
外山先生が御年80ウン歳ながら新刊が出るのは素晴らしい限り。今回はアウトサイダー思考とインサイダー思考というのが出てくるんだけど、インサイダーは直感的で、アウトサイダーは俯瞰的とも言うことができる。最近読んだ行動経済学の本でも日本の判断にはシステム1と2という直感と理性が相互に絡まって意思決定を下すが故の誤りについて論じていたんだけれど先生の論もそこまで整理はされていないが、おおむね論旨は一緒だ。しかし行動経済学的な理性や合理性だけでなくアウトサイダー思考には旅行や漂泊といった視点も含まれていてやはりよい2016/09/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11077909
  • ご注意事項

最近チェックした商品