出版社内容情報
人間をますます脅かす「麻薬社会」。なぜ、このような危険なものが生まれ、続けられてきたのか。その歴史と構造を説く。
【著者紹介】
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内容説明
ヤクは戦争の「副作用」だった!麻薬禍拡大の歴史をたどりながら、実際の戦場でその恐怖を見てきた著者が、正しい知識をもとに自分を守る秘訣を伝授。
目次
古代から阿片戦争まで
南北戦争と軍隊病
ヘロイン、コカインの登場
第一次世界大戦―阿片の転機
満洲―日本の阿片栽培
インドシナ―フランス軍の資金稼ぎ
ヴェトナム戦争―アメリカの失敗
麻薬の稼ぎで息子をアメリカ大統領に
アフガン出兵でソ連が終わった
コロンビアのコカイン戦争
北朝鮮の覚醒剤事業
不良外国人の実態
麻薬に頼った作家たち
痛み止めに使ったスポーツ選手たち
類が友を呼ぶ芸能人
TV―この汚染業界
これほど恐ろしい麻薬禍
著者等紹介
柘植久慶[ツゲヒサヨシ]
作家、軍事ジャーナリスト。1942年、愛知県生まれ。1965年、慶應義塾大学法学部政治学科卒業。在学中より、コンゴ動乱やアルジェリア戦争に参加。1970年代初頭よりアメリカ特殊部隊に加わり、ラオス内戦に従軍する。1986年より作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Daisuke Oyamada
35
世の中に新しく登場するものは、戦争が関わっていることが多い。麻薬も戦争が生み出した「副産物」と言ってもいいだろう。元々は兵士の「鎮痛剤」で世の中に登場したが、利用されたものはたまったものでは無い。戦場で負傷するだけならまだしも、薬物中毒という後遺症と戦う生活を強いられる。 戦場で鎮痛剤に使われたアヘン。戦争の起因材料にすらなってしまう。イギリスは、アヘンという麻薬を清に強引に売りつけて儲けていたが、 清政府・・・ https://190dai.com/2023/12/14/読む麻薬クスリ-柘植久慶/2023/11/08
paluko
5
前半は麻薬の流通から見た「裏の戦争史」。麻薬を制するものは地域を制する、的な。著者は年季の入ったヌミスマティスト(古銭研究家)でもあり、ドラッグマネーの支払いに使われた各地の貨幣・紙幣なども随所に登場する。後半は外国人を介しての日本の麻薬汚染、音楽・TV・スポーツ業界にドラッグが蔓延る理由(麻薬に許容的な環境、肉体的苦痛からの解放を求めるなど)、に話題が移る。著者が中学生時代、近所に住んでいた三島由紀夫に受けた文筆業のアドバイス(読みやすい字で書け)が興味深かった。2020/06/10
やまだ
1
ワイはこの人と会ったことあるけど、重度なヤク中でしたわというガーシーみたいなイキりを感じる終盤がキツい2023/04/13