出版社内容情報
なぜ自民党は強いのか。それを歴史的に分析したとき、驚くべき「民主主義の欠陥」がみえてくる。ポピュリズムの恐るべき末路を問う書。
池田信夫[イケダノブオ]
アゴラ研究所所長
内容説明
2016年7月の参議院選挙では、自民・公明の与党が過半数を大きく上回り、「改憲勢力」が3分の2を超える戦後初めての状況になった。しかし、「アベノミクス」の下、成長率はゼロに近づき、政府債務は1100兆円を超えた。しかも高齢化はさらに急速に進み、このままでは2030年代には社会保障会計は大幅な債務超過になりかねない。にもかかわらず、安倍内閣はポピュリズム政治を繰り広げ、野党は「民共共闘」などという失策を重ねるばかり。どうしてこんな政治になってしまっているのか。戦後政治史を追って、日本の「無責任の体制」の根源を衝く意欲作。
目次
世界に広がるポピュリズム
老人の老人による老人のための政治
六〇年安保で失われた政策論争
社会党という無責任政党
田中角栄の生んだバラマキ福祉
小沢一郎がつくって壊した日本の政治
小泉政権「官邸主導」の革命
民主党政権の「政治主導」はなぜ失敗したか
「安倍一強」はいつまで続くのか
成長経済から成熟経済へ
もし小泉進次郎が首相になったら
著者等紹介
池田信夫[イケダノブオ]
株式会社アゴラ研究所所長、青山学院大学非常勤講師、SBI大学院大学客員教授。学術博士(慶應義塾大学)。1978年東京大学経済学部を卒業後、NHKに入社。報道番組の制作に携わり、1993年に退社。1997年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程を中退。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)教授、経済産業研究所上席研究員などを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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