出版社内容情報
ベストセラー「面白くて眠れなくなる」シリーズの植物学版。身近なテーマを入り口に、植物のふしぎ、植物学の奥深さを伝える一冊。
【著者紹介】
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内容説明
植物のダ・ヴィンチ・コード、花占いの必勝法、トリケラトプスの衰退と植物の進化、竹は木か草か?、カラフルなトウモロコシの謎、ねこじゃらしは高性能…読みだしたらとまらないすごい植物のはなし。
目次
1 すごい植物のはなし(木はどこまで大きくなれるのか?;植物のダ・ヴィンチ・コード;花占いの必勝法 ほか)
2 面白くて眠れなくなる植物学(芽が出ない…;竹は木か草か?;ニンジンの上手な描き方 ほか)
3 読み出したらとまらない植物のはなし(赤ちょうちんは熟した果実!?;草原のものがたり;台所の植物学 ほか)
著者等紹介
稲垣栄洋[イナガキヒデヒロ]
1968年静岡県生まれ。静岡大学農学部教授。農学博士、植物学者。農林水産省、静岡県農林技術研究所等を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
126
身の回りにあるたくさんの植物(野菜や花から木までを含めて)についてのトリビア的な知識を提供してくれます。昔授業で習った生物の一環としての植物の話は無味乾燥であまり興味を惹くような部分は少なかったのですが、このような話題にしてくれるとなるほどなあと頷くことが多いと感じます。楽しい本でした。2018/02/27
Aya Murakami
105
図書館本。多分朝ドラの牧野富太郎特集。 木はどこまで大きくなれる?140mだそうです。ご神木サイズですね! ニンニクとかの毒素が人間の体を活性化させるというのは著者の別の本で読んだのですが、カフェインも然りだったのですね。ついでに毒素であるカフェインを体外に排出するためにしょんべんが近くなるとか(つまりは利尿作用)。恐竜の化石から植物の毒素にやられてしまった痕跡があるとは…。植物との生存競争に負けてしまったらしいです。2023/04/05
kinkin
93
植物学という固いタイトルが入っているが内容はとても読みやすい。植物とフィボナッチ数列との関係、植物と昆虫や動物の「共進化」のこと、いざ雑草を育てようとすると難しいのはなぜか、ネコジャラシは高性能植物木が先か草が先かなど他も面白いものがあった。人はまだ人工的に光合成システムを造ることが出来ない。ふだん踏みつけている小さな葉っぱや草すらも造ることができない一方で熱帯雨林の破壊や、都市のコンクリート化を進める。植物がいかにすばらしい仕組みなのかそのほんの一部であるが知ることができたと思う。図書館本2016/12/30
クリママ
63
花や葉の色、木と草の違い、葉緑素のことなど面白く、また、そうなってきた進化にもふれられているので、いっそう興味深い。わかりやすく、読みやすいところもいい。植物が長い年月をかけて作り上げた緑の地球。それを人類が森林を破壊し、植物が作り出す酸素の供給を絶とうとしている。まるで生命誕生以前の惑星に戻そうとしているかのようだ。筆者の言葉が重い。2018/04/28
まあか
57
本のタイトル通り、面白くて、夜更かしして一気読みしてしまった笑😆💓人間に都合よく生産された植物の均一性が異質であることを強く感じた。さまざまな環境で生き抜いていくためには、色んなタイミングで芽を出し、様々な個性を持ち合わせた個体があることが一番大切である。1つ1つ違う、ということが重要になってくる。このことは、人間にも当てはめることができるよな〜と深い感慨があった😮植物と昆虫の共進化の話も面白いし、ソメイヨシノがクローンであるというのも面白い🌸とにかく、不思議であり、哲学的でもありました❣️2021/12/06