出版社内容情報
日本経営の進化史と世界に先駆けたイノベーションを、経営史の大家が解き明かす。ビジネスパーソンの教養を高め、薀蓄を深める一冊。
【著者紹介】
三井文庫常務理事・文庫長
内容説明
日本の発展は、逆境が生んだ革新の歴史である。世界初の量販店・越後屋、創業から受け継がれるトヨタのDNA、渋沢栄一や松下幸之助が訴えたモラルや理念…。江戸から現代まで貫かれた「人の経営」の本質に迫る!
目次
江戸時代の大商家と存続の経営―三井越後屋にみる革新と存続
商人道の進化と老舗の経営―「長者教」から「石門心学」へ
明治初期の企業家たちとビジネス・スキル―無限のリスクと無限の利益
知識人経営者の登場と財閥―福沢門下の実業家たちの大志と人生
三井物産という総合商社―日本の発展を主導した波乱の経営史
一人一業の専門経営者と不撓不屈の実業家―夢を与えた群像
実業家と国際関係―栄光と限界
不運な昭和期の財界人―昭和恐慌と戦前のリーダーの受難
戦後の復興と財界人のリーダーシップ―財界人の人格主義が道をひらいた
戦後復興から高度成長期の経営者と企業家
トップを支えた戦後日本のミドル層
豊田家三代―「現場主義」と「使い勝手」の経営
「日本の経営」と現代
著者等紹介
由井常彦[ユイツネヒコ]
1931年長野県生まれ。東京大学大学院経済学研究科修了。経済学博士。公益財団法人三井文庫常務理事・文庫長のほか明治大学名誉教授、日本経営史研究所名誉会長も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
30
石田梅岩の石門心学は、五倫(主従・親子・夫婦・兄弟・朋友)の道を説き、正直、勤勉、公正、倹約、忍耐の徳目、心得を強調。モラルの必要と社会的地位向上を眼目とした。同時に奉公人の管理や組織、マネジメントに配慮(37頁~)。渋沢栄一の商才:正直、誠実、算盤、知恵・才覚(53頁)。日本企業は欧米と違い、デマケーション(仕事の範囲)が曖昧(186頁)。ハーバード大学シン教授(東洋で唯一のノーベル経済学賞受賞)が日本は人を中心とした価値観で、経済というインセンティブに結び、史的に成功と評価(226頁)。企業は人なり。2016/03/26
スプリント
10
江戸末期から第二次世界大戦後までの日本の経営の変遷を講義形式で書かれた本です。要点がまとまっていることと取り上げている経営者が多すぎないこともあって非常に読みやすく理解しやすかったです。2015/11/18
-
- 電子書籍
- ザ・シェフ(分冊版) 【第126話】 …
-
- 和書
- 日本国憲法体制の形成