出版社内容情報
悲劇の戦いを経て真田家を嗣いだ昌幸は「稀代の謀将」と呼ばれる覚悟を固めて戦国を生き抜くが、そこに家康の勢力が……。本格歴史小説。
【著者紹介】
作家
内容説明
われらは死花に非ず―昌幸から幸村へ。「稀代の謀将」「表裏比興の者」と呼ばれながらも、真田家を守り抜いた男の誇りに満ちた生涯とは。傑作歴史巨編、堂々完結!
著者等紹介
海道龍一朗[カイトウリュウイチロウ]
1959年生まれ。2003年に剣聖、上泉伊勢守信綱の半生を描いた『真剣』でデビュー、中山義秀文学賞の候補作となり、書評家や歴史小説ファンから絶賛を浴びる。2010年には『天佑、我にあり』が第1回山田風太郎賞、第13回大藪春彦賞の候補作となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ポチ
43
真田昌幸いいですね〜‼︎大坂の陣で「真田、日の本一の兵」と言わしめた信繁。真田家を明治まで存続させた信幸。そんな2人の息子を育てた昌幸の凄さが分かるような、いい本です(^^)2016/06/26
如水
20
【立国篇】からは長篠の合戦後からなので、一国主からスタート(何故いきなり一国主になったか?と武藤姓から真田に戻ったかは前編【立志篇】を)。つまりは『大博打の始まりじゃアアア!』が連発です(但しこの言葉は出て来ません?)。しかしまあ…強国に挟まれながらも生き抜く事の何と難しい事か。流石『信玄の目』と言われた人、激動を乗り切った武将と言えます。ここに出て来る昌幸は沈着冷静を保ちつつキレた時の行動がハンパ無い?この人を怒らせちゃ駄目だ、と改めて感じました。因みに話しは真田幸村連戦記に続きます。2018/01/23
ウルラニ
12
真田三代は本当に劇的。波乱万丈。幸村の最期が鮮烈すぎますが、真打ちは昌幸ですね、やはり。本当読み応えのある一冊でした。★★★☆☆2016/08/08
たカス
9
★★★★☆はー、読み終わってしまった。北條、上杉、徳川に囲まれた上野の攻略から九度山の死まで。もっともっと長編で読みたかった。信玄から引き継いだ、家を守ることは信幸へ、武門の矜持は信繁へと引き継がれた。2016/04/02
makka
7
大河の主役?!草刈正雄のおかげで好感度大幅アップの真田昌幸。続編は長篠後から武田家滅亡を経て関ヶ原の仕置から高野山で失意の死まで。やはり無茶苦茶に格好良い父ですが、草刈正雄ではない昌幸像です。名前以外で頻繁に登場した名詞は「払暁」作者のお気に入りなのか、戦いはほぼ払暁から始まってます。さあ、幸村編と真田太平記を再読するか〜。「昌幸が格好いいね」と言ったから、今年の夏は「サナダ記念日」。大阪あれいつの陣?サナダ、サッサッサッナダ♪2016/07/29