高度成長を引きずり出した男―サラリーマン社長・西山彌太郎の夢と決断

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高度成長を引きずり出した男―サラリーマン社長・西山彌太郎の夢と決断

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569826806
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0034

出版社内容情報

終戦直後、57歳で社長になり、たった16年で2つの巨大製鉄所を作り上げた男がいた。川崎製鉄社長・西山彌太郎の姿を描く至高の評伝。

【著者紹介】
東京理科大学教授

内容説明

今だからこそ、この生き様に学べ!学生時代に目立たなかった男が、戦後、57歳で川崎製鉄の社長となり日本中が驚嘆した最新鋭の大型製鉄所をつくってみせた―。「彼がいなければ“日本の奇跡の成長”は5年は遅れたであろう」といわれる名経営者の真実を描き出す、感動の評伝。

目次

序章 高度成長のパイオニア
第1章 鋼になった石―生い立ちから製鋼課長まで
第2章 銑鋼一貫の夢―製鋼課長から製鉄所長まで
第3章 壮大な構想、そして突進―川鉄独立から千葉一号高炉定礎まで
第4章 夢実現への険阻な道―高炉建設から銑鋼一貫体制の実現まで
第5章 休むことを知らないエネルギー―すぐに水島へ
第6章 未来へのバトンタッチ―後継者指名の苦悩
第7章 高い志、低い目線、不屈の実行力―経営者としての彌太郎
第8章 誠実、敢闘、そして情―彌太郎の人となり
終章 なぜ彌太郎は大きな経営者に育ったか

著者等紹介

伊丹敬之[イタミヒロユキ]
1945年、愛知県生まれ。1967年、一橋大学卒業。1969年、一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。1972年、カーネギー・メロン大学経営学大学院博士課程修了、Ph.D.取得。1985年、一橋大学商学部教授。1994年、一橋大学商学部長。2008年、東京理科大学総合科学技術経営研究科教授、同研究科長。現在、東京理科大学イノベーション研究科教授。一橋大学名誉教授。日経・経済図書文化賞“Adaptive Behavior:Management Control and Information Analysis”、経営科学文献賞『経営戦略の論理』、日経・経済図書文化賞『日本企業の多角化戦略』、日本公認会計士協会中山MCS基金賞『日本型コーポレートガバナンス』を受賞。2005年、紫綬褒章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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人生ゴルディアス

5
川崎製鉄って軍需関連から特に苦もなくでかくなった国策企業やろとか思ってたら全然違った。造船業に付随する形の平炉と電炉しか持たない製鉄部門が出発点で、戦後に無謀ともいえる借金をして高炉を作り、川上から川下まで一気通貫のシステムを構築した人物がいて、しかもそれが叩き上げで57歳で社長になってからのことだった、というのがとても意外だった。こういうのは創業社長のやることだよねと。また、時の巡り会わせや人の縁など、大きいことをなすには個人の努力だけではどうにもならぬというのも本書から読み取れて、そこもよかった。2023/09/24

みたまん

2
◎人間は一生懸命勉強すれば、半年で専門家になれる。技術系でも、経理や財務の勉強をせよ。◎ 決断=判断+跳躍。高い志が跳躍を生む。→決断するためには論議的な判断だけでなく、そうしたいからという志が必要。2024/04/14

japan

0
☆☆☆2016/04/17

Seiichi Takayama

0
彌太郎の経営者としての偉大さだけでなく、なぜここまで偉大な人物になったのかという分析も書かれている。●「大器晩成」の人であったというが、目立たなかった時期にも着々と準備を進めていた、ということが読み取れる。読書をする人であった、現場に足を運んでそこから学ぶ人であった、大勢の意見をよく聞き最後に決断する人であった、という。●「以勤補拙」、彌太郎の座右の銘だという。私は「疾風に勁草を知る」という言葉が中学の頃から好きだ。その「勁草」となるためには常日頃からの「以勤補拙」という態度が必要なのかもしれない。2016/01/24

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