出版社内容情報
警察予備隊とともに生まれた自衛隊の前最高幹部は、いまの中国、世界情勢をどうみているのか。その口から初めて明かされる数々の真実。
内容説明
戦後70年、わが国の安全保障が大きな転換点に立っている。集団的自衛権の行使は日本の防衛体制をいかに変えるのか。なぜかくも自衛隊へのアレルギーは激しいのか…。「軍国主義化」という批判を聞くたび、やるせない思いにかられた元最高幹部が口を開いた。北朝鮮のミサイル発射実験、中国漁船衝突事件、そして東日本大震災。国家の防衛を一手に担った折木氏は「脅威の質」がどう変化し、何をすれば日本を守り抜けるとみているのか。「逆さ地図」の解析から日米同盟の展望まで当事者の視点を交えつつ、命を賭して国に尽くした男が語る「戦争と平和」の本質。
目次
第1章 わが国を取り巻く安全保障情勢の現在地
第2章 中国がいまほんとうに考えていること
第3章 軍事的視点から読み解く極東のパワーバランス
第4章 進化しつづける自衛隊の使命は何か
第5章 日本の戦略構築に不可欠な「アメリカ研究」
終章 戦後七十年、「真の自立」へと歩を進めよ
著者等紹介
折木良一[オリキリョウイチ]
1950年熊本県生まれ。第3代統合幕僚長。72年防衛大学校(第16期)卒業後、陸上自衛隊に入隊。97年陸将補、2003年陸将・第九師団長、04年陸上幕僚副長、07年第30代陸上幕僚長、09年第3代統合幕僚長。12年に退官後、防衛省顧問、防衛大臣補佐官(野田政権、第二次安倍政権)などを歴任。11年の東日本大震災では災害出動に尽力。12年アメリカ政府から四度目のリージョン・オブ・メリット(士官級勲功章)を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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