出版社内容情報
突然の父の死。息子の私に遺されたのは40億円の負債だった。「完済に80年かかる」と言われた日から、負債がなくなるまでの奮闘記。
【著者紹介】
株式会社湯佐和代表
目次
序章 屈辱と混乱の日々―眩しく見えた元同僚
第1章 青天の霹靂―ある日突然、40億円の借金を背負う
第2章 どん底の、さらに底―逃げる気も失せるほど過酷な現実
第3章 「5年だけ」の勝負―瀕死の飲食店を立て直せ
第4章 天国の先は、すぐまた地獄―過去最高益、からの新聞沙汰
第5章 後悔も迷いも消えた日
著者等紹介
湯澤剛[ユザワツヨシ]
株式会社湯佐和代表取締役。1962年、神奈川県鎌倉市生まれ。私立山手学院高等学校から早稲田大学法学部に進学。卒業後、キリンビール株式会社に入社。国内ビール営業を経て、人事部人材開発室ニューヨーク駐在、医薬事業本部海外事業担当などに従事。1999年、創業者であった父の急逝により株式会社湯佐和を引き継ぐ。40億円という莫大な負債を抱え倒産寸前の会社を心身ともにボロボロになりながらも16年かけて再生。現在は神奈川県下で、14店舗の飲食店を経営し、「人が輝き地域を照らし幸せの和を拡げます」という経営理念の実現に邁進している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハッシー
101
★★★★☆ 実話とは思えないほどの凄まじい人生。父の急逝により、エリートサラリーマンだった著者は40億の借金を抱える家業を継ぐことになった。父の遺した会社は崩壊状態で借金の返済に明け暮れる日々と、降りかかる不運の数々。このような塗炭の苦しみを味わった人の話を知ると、自分が抱える苦悩などちっぽけなものだと思えるようになるし、勇気をもらえる。「朝の来ない夜はない」という言葉が印象に残った。2019/02/15
4丁目の父ちゃん
20
本当に実話ですね。凄すぎるというか私だったら遺産相続放棄でしょうね。社長も凄いがそれについて来てくれる従業員や奥さんをはじめとする家族も凄い。私だったらすぐに辞める(苦笑)実在の人物だけに要らぬことは言えないが、お疲れ様でした。2019/03/05
S 2
15
タイトル通りだが、中々熱い本でした。エリートサラリーマンとして順風満帆だったはずなのに、父の死で突然中小企業の社長に。その上父親は40億もの借金を残していく…恐ろしすぎる、そしてそれを返済した著者もすごすぎる。メンタルの強さが半端ではないです。きっと私が同じ状況になったら耐えられないだろう。しかし、親父経営者としては(時代的なものもあるけれど)ダメダメすぎやしないか?2019/12/27
hiyu
12
読後、色んな感情が湧き出た。自分がこれまで辛いと思った感情は何だったのだろう。また、訳知り顔にこれがよかった、あれがよかった等と、とても言えない。著者に会うことがあるとすれば、間違いなくフリーズするだろうな。それにしても、義父の一言でも、タイトルにも一部垣間見えるような気もするが、この方の奥様はいったいどのような方なのだろうか。奥様はどのような視点で、著者を見ていたのか、応援していたのか、それも知りたいと思った。2018/02/16
Machida Hiroshi
11
本書は、著者が、父の急逝から40億という莫大な借金のある家業をついで、キリンビールのエリートサラリーマンからいきなり破産寸前の会社の社長になったのに、様々な困難や数々の事故を何度も倒れそうになりながらも乗り越えて、ついには完済目前までたどり着いた過酷な経緯を記した自伝的ビジネス書です。先ず、著者は凄くタフな人です。これだけ打たれ強ければ、きっと何をやっても成功するでしょう。次に、奥さんも凄かった。良く逃げずに支え続けたと思います。最後に、飲食店はしっかり経営しさえすれば儲かるのだなぁと改めて感心しました。2017/03/30