PHP新書<br> なぜ中国は覇権の妄想をやめられないのか―中華秩序の本質を知れば「歴史の法則」がわかる

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PHP新書
なぜ中国は覇権の妄想をやめられないのか―中華秩序の本質を知れば「歴史の法則」がわかる

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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569824857
  • NDC分類 222.01
  • Cコード C0231

出版社内容情報

傍若無人に振る舞う中国はいかに「近代」とは違う原理で動いているのか。「中華思想」の本質を知れば激動する極東の未来が読み解ける。

【著者紹介】
評論家

内容説明

本書はまず帝国史において中華秩序の構築に失敗した国と皇帝が葬られる残酷な事実を描き出す。そして中華秩序を粉砕した近代日本やアメリカという「障害」が現れるなか、いまだ現代中国は近代以前と同じ原理で動いている。そこから浮かび上がるのは国際情勢の裏で働く「歴史の法則」だ。近代と中華秩序の最後の戦いを目前に、山本七平賞作家が打ち出す斬新な極東興亡史。

目次

序章 「習近平アジア外交」に見え隠れする中華思想の亡霊
第1章 二千年の帝国史が教える「中華秩序」の実体と虚構
第2章 「中華秩序」を粉々に破壊したのは近代日本だった
第3章 毛沢東が失敗した中華帝国の再建、〓(とう)小平の隠忍自重戦略
第4章 パックス・アメリカーナinアジアVS新中華秩序
終章 日本民族は「アジアの最終戦争」をどう乗り越えるべきか

著者等紹介

石平[セキヘイ]
1962年中国四川省成都市生まれ。80年北京大学哲学部に入学後、中国民主化運動に傾倒。84年同大学を卒業後、四川大学講師を経て、88年に来日。95年神戸大学大学院文化学研究科博士課程を修了し、民間研究機関に勤務。2002年『なぜ中国人は日本人を憎むのか』(PHP研究所)の刊行以来、日中・中国問題を中心とした評論活動に入る。07年に日本国籍を取得。08年4月拓殖大学客員教授に就任。14年『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』(PHP新書)で第23回山本七平賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

活字スキー

17
中国出身ながら現在は日本に帰化した著者による中華思想の解説はとても解り易く説得力がある。改めて、あの国とまともな交渉をするのは困難であると再確認。やや“アメリカの正義(=パックスアメリカーナ)”を高評価しすぎなきらいはあるが、日本が直面する現実を学ぶ上での良書だと感じた。せめて韓国がもっと冷静に合理的な外交をしてくれれば、東アジアの平和と繁栄に関して日本にも負けないくらいの大きな役割を果たせるだろうに……。歴史に学ぶ事は必要だが、過去に縛られてはいけないと思う。2015/09/10

だろん

10
まさに日本人必読の書!習近平が天子となる新中華秩序が成就したあかつき「日本は他の朝貢国の立場にあらず。大陸を蹂躙した欧米はゆるしても日本だけは絶対許さない」…そうだろうと思う。困った時代の「親・誠・恵・容」政策(それでも上から目線的W)を見てシナの良心などと期待してはいけないことが良く判ります。欧米先進国首脳も日本国民も「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」を肝に銘じて、特に日本国民は任期後のポスト安倍政権を今から心してみすえていかないと本当にアブナイ、アブナイ(´・ω・`)2015/06/12

忍者

7
本のタイトルはイマイチ好きにはなれないのですが、帯に養老孟司先生の推薦文があったので購入しました。中華思想について、歴代中国王朝の外政と照らし合わせながらの解説が解りやすいと感じました。歴史問題も冊封体制に置き換えてみると理解できそうな気がしました。2015/08/16

ぷれば

7
今、まさに危機的状況の分岐点にあるのでは!?との懸念から、急き立てられるように読了。隣の超大国の歴史をから、中華秩序の本質を知り、「歴史の法則」を理解すること…直面しつつある危機は、起こってからでは遅い。安保は、生活以前に「生存」そのものなんだと痛感する。○学者や、メディアには焦燥感ばかりか、絶望すらおぼえる。2015/06/10

K2

4
高校1年生の時に大学受験科目に地理Bを選択する事にしていたため、高校2年生時の世界史の授業時間はいつも睡眠時間でした。当然、成績は酷くて、2学期は10段階評価で『2』(--;) そんな歴史に対する意識の低さから、自分自身損をしているのではと最近痛切に感じるようになりました。 本書は、中国の立ち振舞いを理解するための良書ですね。 歴史を知る事は、重要ですね。2015/05/03

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