出版社内容情報
パンジー、アサガオ、コスモス、ツバキ……。私たちの身の周りに咲く愛らしい花々に秘められた、したたかな生存戦略と生態の不思議を描く。
【著者紹介】
植物学者、静岡大学大学院農学研究科教授
内容説明
昆虫をあざむき、鳥たちを魅了する。美しい花々のすごい生き残り術とは?バラのトゲに隠された秘密、ツバキはなぜ花全体が落ちるのか、パンジーの花びらが5枚ある理由…
目次
春(サクラ(バラ科)―どんちゃん騒ぎの本当の理由
レンゲ(マメ科)―共生の真相 ほか)
初夏(ハナショウブ(アヤメ科)―季節外れには理由がある
アヤメ(アヤメ科)―とかく名前はややこしい ほか)
夏(チョウセンアサガオ(ナス科)―天から降ってきた毒草
ペチュニア(ナス科)―ハリー・ポッターに隠された花言葉の意味 ほか)
秋(ダイアンサス(ナデシコ科)―ピンクの語源
キク(キク科)―仏花に利用される本当の理由 ほか)
冬(シクラメン(サクラソウ科)―シクラメンは香らない
ポインセチア(トウダイグサ科)―クリスマスは似合わない ほか)
著者等紹介
稲垣栄洋[イナガキヒデヒロ]
1968年静岡県生まれ。静岡大学大学院農学研究科教授。農学博士、植物学者。農林水産省、静岡県農林技術研究所等を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
辛口カレーうどん
18
よく見かける身近な花が多かったが、まったく知らなかったことばかりで興味深かった。鳥や昆虫を誘うための構造の進化など、自然って天才すぎる!そして蜂ってすごく賢い。2015/12/06
kuma suke
10
かたつむりはアジサイの葉を食べられないのか!衝撃の事実! タチアオイの絵にこっそりトカゲさんがいる〜〜!2015/11/28
とろまつ
9
植物は子孫を残すために、様々な工夫をしている。キレイな花を咲かせるのは、昆虫や鳥を誘い出し、受粉を手伝ってもらうため。その方法にも色々あって面白い。蜜を花の奥の方に蓄えている植物や、臭いにおいが好きな生き物をターゲットにしている植物、蜜はないけど寒い季節に温かい場を提供する植物など。キレイなだけではない花たちの戦略や歴史が楽しめる。身近な植物の面白さを再発見できる本でした。2021/10/07
シャンディガフ
6
身近な花の歴史や由来が紹介されている。ガーデニング本には書かれないような花の雑学的な内容で面白かった。2020/04/19
machidataketomo
5
面白くて眠れなくなる植物、怖くて眠れなく植物についで読んでしまった。 やはり朝連のらんまんの影響は大きい。 内容は被るところもあるが新たな花の事も知れた。2023/08/28