PHP新書<br> ケインズの逆襲、ハイエクの慧眼―巨人たちは経済政策の混迷を解く鍵をすでに知っていた

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PHP新書
ケインズの逆襲、ハイエクの慧眼―巨人たちは経済政策の混迷を解く鍵をすでに知っていた

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  • サイズ 新書判/ページ数 286p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569821375
  • NDC分類 333
  • Cコード C0233

出版社内容情報

世界の経済史を紐解き、リスクを負わない政府・国家がいかに破綻への道を歩んだのかを検証。あるべき経済政策を提言する論考。

【著者紹介】
立命館大学経済学部教授

内容説明

「右」も「左」もそもそも勘違いしていた!公共投資の是非から市場の行方まで、経済の本質を見抜くロジックがわかる。「リスク・決定・責任」一致の新時代へ。

目次

第1章 三十年続いた、経済政策の大誤解
第2章 ソ連型システム崩壊が教えてくれること―コルナイの理論から
第3章 一般的ルールか、さじ加減の判断か―ハイエクが目指した社会とは
第4章 反ケインズ派のマクロ経済学者たちの革命―フリードマンスとルーカスと「予想」
第5章 ゲーム理論による制度分析と「予想」―日本型雇用がとらわれたわけを題材に
第6章 なぜベーシックインカムは左右を問わず賛否両論なのか―「転換X」にのっとる政策その1
第7章 失業とたたかう「ケインズ復権」と「インフレ目標政策」―「転換X」にのっとる政策その2
第8章 「新スウェーデンモデル」に見る、あるべき福祉の姿―「転換X」にのっとる政策その3
終章 未来へ希望をつなぐ政策とは

著者等紹介

松尾匡[マツオタダス]
1964年、石川県生まれ。92年、神戸大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。久留米大学経済学部教授を経て、2008年より立命館大学経済学部教授。専門は理論経済学。07年、論文「商人道!」により第3回「河上肇賞奨励賞」を受賞(後に『商人道ノスヽメ』として藤原書店より刊行)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

126
通俗的なステレオタイプ「ソ連は競争をしなかった。頑張った人に報いず頑張らない人と同じ給料だったから、誰も頑張らなくなった」は完全な嘘だったと知った。むしろアメリカ以上の競争社会だった。他にも様々なステレオタイプを壊してくれる。また、ルーカスの島モデルなど経済の門外漢にも解るように説明してくれる。absintheはリバタリアンなので全面的には受け入れられないが、大いに参考になった。ハイエクに対する誤解も改まった。

アベシ

30
難しかった。ケインズやハイエクの話かなと思っていたら、望ましい社会の在り方という視点から「リスク・決定・責任の一致」原則がしっかり守られている社会が望ましいとい話しになり、為政者はその枠組を作ることに徹して、情報があり、リスクと責任をとれるところが施政することが重要だと言っていたのかな?本来はインフレターゲットという政策も自民党ではなく社会民主勢力の政権でこそ実行すべき政策だとも。面白く読めたんだけど、一読ではまだ、理解が足りません。再読します。2019/09/29

さきん

20
「右」も「左」もそもそも勘違いしていた!公共投資の是非から市場の行方まで、経済の本質を見抜くロジックがわかる。「リスク・決定・責任」一致の新時代へ。とても良かった。他の人にも薦めたい。両派の誤解や共通点を洗いだし、今後の日本の経済を考える内容で、リスク、決定、責任の一致が肝になる。さすがに大きすぎるリスクは共同体で抱き抱える必要がある。それは経済の問題ではないと思う。しかし、通常のシステムとしての著者の提案には大きく賛同する。2015/10/06

Porco

19
難しくて理解できないところもありましたが、著者が理想とする社会には同意できました。しかし、インフレ目標政策が現にうまくいっていないことについては、どう説明するのか? 政策に対して国民が白けているからなのか? 5年前に発刊された本です。2019/12/18

おおにし

14
「リスク・決定・責任の一致」こそが経済学で言う効率的であるという説明に納得。行政サービスの効率性とは個々のニーズに出来るだけ合ったサービス供給がなされることであり、予算や人員の削減を意味するものではない。福祉サービスなどでは現場で従業者と利用者が事業意思決定に参加し自らのニーズを反映させることでリスク・決定・責任の一致が満たされ、効率的な運営ができるようになる。サービスを民営化しておきながら、行政が運営に口は出すが金はケチり挙句の果てに事故が起きたら現場に責任を取らせるというのが最悪ケース(有りがちな話)2015/08/10

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