江戸川乱歩とその時代

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  • サイズ A5判/ページ数 111p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784569821030
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0091

出版社内容情報

怪しくもロマンあふれる乱歩の作品はいかにして誕生したのか。描き下ろしの挿画と時代背景でたどっていく、これまでにない乱歩案内。

【著者紹介】
明治学院大学教授

内容説明

政治や社会的な思想に囚われず、現実の屍や犯罪事件を嫌い、サイコアナリシスを好み、幻想とミステリーを愛したサイコミステリー小説のオーソリティー。内面外面の美醜から織りなされる異常心理と異常犯罪―江戸川乱歩の生み出した美しくもグロテスクな世界。

目次

第1節 乱歩の生い立ち
第2節 作家デビューまで
第3節 大衆文学ブームの中で
第4節 軍部全盛の時代
第5節 出版文化の再興
終節 甦る乱歩の世界
まとめ 江戸川乱歩の文学とその時代
巻末資料 江戸川乱歩の見た風景―大正・昭和の面影散歩

著者等紹介

武光誠[タケミツマコト]
1950年生まれ。明治学院大学教授。文学博士。日本古代史・歴史哲学を専攻し、幅広い歴史関係の執筆・研究に取り組んでいる

梅田紀代志[ウメダキヨシ]
1940年生まれ。挿絵画家。CM制作会社でアニメーション制作に従事したのち、イラストレーターとして独立。少年雑誌の挿絵や図鑑の標本画などを中心に活動し、その後、歴史画に転じる。『世界人物百科』(日本図書センター)をはじめとする書籍、歴史資料集などを舞台に活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

84
乱歩の生い立ちから作家デビュー、大衆文学ブーム・戦時下における執筆活動が解説と挿絵、簡単なあらすじと共に18篇紹介されている。特に挿絵はいかにも昭和調で良いと思う。個人的には「押し絵と旅する男」や「屋根裏の散歩者」、「人間椅子」「芋虫」など淫靡な感のある作品が好きだ。乱歩の作品読んだことがないものも多い。これからすこしずつ読んでいきたい。2018/01/20

56
カラーにイラストにあらすじが載っていてとても魅力あふれる一冊。 執筆当時の時代背景もわかりやすく書かれていて、より一層作品を読む際に楽しめそう。 2016/03/15

ももたろう

10
深夜アニメの「乱歩奇譚」が面白くて乱歩に興味を持ちました。旧乱歩邸にも行ってきましたよ~!庶民文化が元気が良く奇抜なものが求められている時、景気が良い時に乱歩の作品は流行るのですね。戦時中は反戦本として絶版にされたけど、逆に「怪人二十面相」を考え出し最大のヒットとなったというのが面白いです。戦後は戦時中の作品が国家主義だと規制され、反対に乱歩の作品が注目され、急速に発展した経済を支える庶民たちの娯楽として作品がもてはやされたという。憲法の表現の自由も乱歩の作品を支えていたというのは「へぇ~」と思いました。2015/09/05

ナポリタンに牛乳

8
乱歩の作品(あらすじ)を時代背景と照らし合わせながら記載したもの。絵を交え要点だけをまとめた淡白な作りなので、あっさり読めて意外とわかりやすい。読み終えて感じたのは、「乱歩は何事もそつなくこなせるのに、飽きっぽい面倒くさい人」。2015/04/26

こっこ

7
★★★☆☆ 図書館本。乱歩のガイドブック。図版等多数有り。中々分かりやすかったが、お値段が高めなので、図書館で読了。武光さん、すみません。因みに「乱歩論」と銘打つ程の内容の掘り下げはない。2015/11/23

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