出版社内容情報
松陰とその大和魂を受け継いだ者たちは、いかにして戦い、散っていったのか。知られざる素顔、事績、エピソードを交えて追っていく。
【著者紹介】
歴史作家
内容説明
身命を賭して日本を変えようとした吉田松陰と、その大和魂を受け継いだ志士たちの熱きドラマ。2015年大河ドラマ「花燃ゆ」の世界がわかる!松陰、高杉、久坂、妹・文らの知られざる人生の軌跡とその魅力に迫る。
目次
第1章 吉田松陰の踏海―国防への目覚めと諸国遊学の日々(吉田松陰(1)―六歳で吉田家の跡継ぎとなる
吉田松陰(2)―生家・樹々亭の思い出
吉田松陰(3)―妹・千代が語る子供のころの松陰 ほか)
第2章 松下村塾の志士たち―松陰の大和魂を受け継ぐ(金子重之助(2)―長州萩の獄舎に没する
野山獄―獄舎の中で囚人に教育する
村塾前夜―幽室での講義始まる ほか)
第3章 維新回天への道―松下村塾の志士たちの壮絶なる戦い(師の仇―回向院に埋葬される;桜田門外の変―井伊直弼、水戸浪士らに暗殺される;航海遠略策―宿敵・長井雅楽が藩を掌握する ほか)
著者等紹介
山村竜也[ヤマムラタツヤ]
1961年東京都生まれ。中央大学卒業。歴史作家。NHK大河ドラマ「八重の桜」「龍馬伝」「新選組!」、およびNHK BS時代劇「新選組血風録」などの時代考証を担当する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズツキ
7
新書と雑誌記事やムックをいくつか読んだけど、一番網羅的に松陰がわかるのはこの本でした。後に松陰に心酔し、妹と結婚した久坂玄瑞の最初の書簡バトルが面白い。反抗的な青年で強硬な攘夷論者の玄瑞に対して「君を口だけの男と思って悪かった。そこまで言うなら今すぐ外国人を切り捨ててくれ。僕はここで見てるよ」。何も言い返せなかった玄瑞は翌年、松下村塾に入門する。松陰の得意げになって言わなくてもいいことを言った結果、処刑されたというエピソードは最期に見せた数少ない人間らしいエピソード。2014/11/04
niwanoagata
4
100の項目に分けた小説で1つ1つの話が短いため読みやすかった。
いっちょらるれ~
4
花燃ゆの予習として読んでみました。おかげで第1話はバッチリ(^^)吉田松陰関係の本は初めてで、ここからさらに読み進められれば と思います。2015/01/09
あきこ
4
吉田松陰については色んなところで読んだり聞いたりしていたが、じっくりと向き合っていなかった。松陰は秀才であるばかりでなく、思い込むととことん突き詰めずにはいられない情熱の人だ。また、教え子の良いところを見出し、一人ひとりを大切に指導していたことは、彼亡き後も歴史を動かしていたといえるだろう。天才とキチガイは紙一重、そんな言葉を思い出してしまったが、もし、安政の大獄で死罪にならなければ、その後維新にむかってどのようなことを考え、行動したのだろう。 すごい人がいたものだ。2014/10/22
takuchan
2
松蔭という人は、日本人のなかで最も早い時期に攘夷を唱えるようになった先駆者ともいえるのに、むしろ後進の攘夷論者よりも進んだ考え方を持っていた。/ 100項目にエピソードがまとめられている。文章が平易で読みやすいため、松蔭初心者におすすめしたい。2015/03/21