コモン・センス完全版―アメリカを生んだ「過激な聖書」

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コモン・センス完全版―アメリカを生んだ「過激な聖書」

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569820309
  • NDC分類 311.253
  • Cコード C0030

出版社内容情報

日本国憲法第九条のルーツは、建国前のアメリカにあった!? アメリカの理想と虚構を体現した名著の、日本初の全訳版がここに登場!

内容説明

「戦争放棄」「非武装」「占領下の押しつけ」…だが、憲法九条のルーツは、建国前のアメリカにあった!?親米派も反米派も、あの国が分かっていない。「星条旗の理想と矛盾」を体現した名著、日本初の全訳!

目次

プロローグ 星条旗の理想と矛盾(トマス・ペインと『コモン・センス』;アメリカの本質を探る)
コモン・センス(政府はなぜ、何のために生まれたか?および、イギリスの国体についてズバリ物申す;王権や世襲制を批判する;アメリカをめぐる情勢について;われわれには独立する力がある!および、いくつかの補足的な考察;増補新版付録(あらためて独立反対論を排す;クエーカーのパンフレットにたいする反論))
特別収録 愛国の霊言

著者等紹介

佐藤健志[サトウケンジ]
1966年(昭和41年)、東京生まれ。評論家、作家。東京大学教養学部卒業。1989年、戯曲『ブロークン・ジャパニーズ』で文化庁舞台芸術創作奨励特別賞を受賞。ラジオDJ、漫画原作、作詞も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

27
読後の感想は、序盤の解説ともいえる1章を後に読むことをお勧めする。それだけ本編よりも面白く、読者に疑問を投げかけつつ予想される解答を匂わす、そしてご名答!とやる手練手管が、小憎らしさもあるが悪い気がしない。そして、肝心のコモンセンスの本文のほうはヤクザな意訳十分なので(アメリカ移民など文盲や貧困や重労働などの学習機会の欠落の多い人々に対してならば頷ける)大国の独立の契機となった、ある意味聖書と比する代物が、とても上級に思えないアジビラ程度に感じる。しかしまあ、このアジテーションで世界史が一変したのは事実。2021/01/21

壱萬参仟縁

25
アメリカ独立は、新しい主権国家が生まれるだけにとどまらず、全人類に普遍的自由=救済をもたらす世界国家の誕生 というニュアンスを持つにいたった(35頁)。世界国家という虚構にたいし、積極的に肩入れすることが、みずからの アイデンティティとなっている国がアメリカ(39頁)。万人の権利を尊重する社会を(195頁~)。現代も普遍的な価値だ。 独立にいたる道は、すっきりした一本の直線である。和解にいたる道は、入り組んだ複雑きわまる折れ線(224頁)。 2015/03/26

山のトンネル

4
その時代の社会通念に反する新しいアイデアは、常に疑いや侮蔑をもって迎えられ、時には恐れられることすらある。2022/05/04

バルジ

2
訳文が崩れすぎて逆に読み辛さすら感ずるも内容は極めて面白い。アメリカ独立を「紙の御心」と見做し「常識」と銘打ったこの檄文はアメリカの歴史を生みひいては世界史の流れすら変える。本書を読むとアメリカ建国の「物語」の一片を窺える。アメリカは「神に祝福」された丘の上の町である、この「神」を背景にしたオポチュニズムはアメリカという国家の奥底に響く低音と言って良い。独立前から響き渡るこの低音は200年以上たった今でも変わらない。歴史は全く同じには繰り返さないが韻を踏む。この韻は今後のアメリカのでも繰り広げられるだろう2024/11/24

nika

0
独立前のアメリカがイギリスに隷属している様がまるで今の日本のようだというコメントを何かでみて、買ってみた一冊。独立に燃える純粋な気持ちが今の日本にあるとは思えないけど。今のアメリカは王こそいないけど昔のイギリス的立場にあると感じた。2014/09/13

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