出版社内容情報
たった一つで世界の法則を記述する美しい数式の成り立ちを、丁寧に丁寧に解説。最高クラスの評価を受ける予備校物理講師の力作。
【著者紹介】
代々木ゼミナール講師
内容説明
運動の法則を一行で表してしまう、美しき運動方程式。電池とは「電荷」のポンプであり、別に電気が入っているわけではないことを理解するための電磁気学。アインシュタインの常識はずれな発想に驚く「光量子仮説」…。運動方程式を“和訳”する、ドップラー効果の波面を可視化するといった手法により多くの高校生を物理に目覚めさせた名講義で、知っておきたい科学の基本をマスター。代々木ゼミナール人気No.1物理講師の名講義。
目次
序章 物理学を学ぶために(物理学を学ぶということ;思考実験とは?)
第1章 力学(運動の表し方;力と運動方程式 ほか)
第2章 熱力学(熱と温度;理想気体の状態方程式 ほか)
第3章 波動学(幾何光学;波のグラフと波の式 ほか)
第4章 電磁気学(クーロンの法則;コンデンサー ほか)
第5章 原子物理学(光電効果とコンプトン効果;電子線回折 ほか)
著者等紹介
為近和彦[タメチカカズヒコ]
1958年生まれ。山口県出身。東京理科大学大学院修士課程修了。私立高校教諭を経て、96年より代々木ゼミナール物理講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いずむ
17
「これはね、こういうコトなんだよ」、って優しく説明してくれてる、と思ったら、いきなり微分積分という名の赤鬼青鬼に、ガツンと殴られた気分。数2B以降に全く触れたコトのない自分には、それは論理という名の暴力にすら思える。そういえば『高校生が』とは書いてあるけれど、”どんなレベルで何年生の”までは明記していない、という叙述トリック。相変わらず教科書や説明を読んだくらいでは理解に到達させてくれない世界だけど、読めば「なんだ、そんなコトか」と閃くコトもある。今なら、頑張ればドップラー効果の原理も説明できる気がする。2014/08/24
nbhd
13
物理の解説そのものには、さほど感動しなかったけど、ところどころに出てくる「たとえ」に不思議な魅力が秘められている。たとえば、「熱力学の第二法則」について説明した次の一文。『ホットコーヒーと氷の固まりを一つの容器に入れたとき、氷から熱が放出されてホットコーヒーの温度が上昇するということは絶対に起きません』。とても大切なことを真面目に言っているはずなのに、なんだかマヌケなかんじがして、うっすら文学的だ。たしかに感動した。2021/06/09
suzuki s
4
やはりいつもコンデンサーあたりから目が滑っていく…2015/06/14
taka
4
理解しやすい公式の和訳とそれらが日常生活においてどう役立っているかなど高校生だけでなく大人も感動します。数字にもストーリーがあると親しみ易いですね。物理の基礎は力学にありとはまさにその通り。こんな授業なら理系好きの若者も増えるのだろうな。忘れた知識も多く何度か前のページに戻っては読み進みましたがタイムスリップしたような気分で高校の授業を満喫しました。2014/12/02
こうちゃん
3
公式も多く、教科書の抜粋がわかりやすくなった感じです。2017/04/15