すべての神様の十月

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すべての神様の十月

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569819174
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

貧乏神、福の神、疫病神――。もしも人間の姿をした神様が身近にいたら……。「東京バンドワゴン」で人気の著者による心温まる連作集。

【著者紹介】
小説家

内容説明

榎本帆奈は驚いた。金曜日の夜、行きつけのバーで隣り合ったハンサムな男性は、死神だったからだ。帆奈に召喚されたという死神は、いままで一度も「幸せ」を感じたことがないらしい。なぜなら「幸せ」を感じた瞬間、死神は…(幸せな死神)。池内雅人は貧しかった。貧乏神に取り憑かれていたのだ。ツキに見放された人生だったが、そんな人生を自ら「小吉人生」と称して楽観視していた。一方、貧乏神には雅人に取り憑かなければならない“理由”があった。なぜなら雅人が並々ならぬ…(貧乏神の災難)ほか、4篇。神様たちの意外な目的が胸を打つ短篇集。

著者等紹介

小路幸也[ショウジユキヤ]
1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむpulp‐town fiction』で第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優愛

453
八百万の神――死神、貧乏神、福の神、疫病神、道祖神、九十九神を中心とした6つの短編集。勝手に懐いていた印象を軽いタッチで取り払ってくれた今心地良い優しさに加わる温かさ。「私達にとっての<幸せ>とは、消えることだったんです」そんなこと言わないで。神様がいてくれるから私はここで今、見えない未来に希望を見出して生きていける。その尊ぶべき姿があるからこそ。気付いていないだけで近過ぎる場所に神様はいるのかも、そう思わせてくれた本書に感謝したい。生きていこう。こんな素敵な神様と歩んでいける人になりたいと思ったから。2015/01/20

takaC

375
八百万の神はどこにでもいるようだ。みんな見た目は日本人で日本語を喋るようだ。さすが土着の神。2017/06/16

ハイランド

297
世間のあちこちにいる神様。それも凄い力を持った神様じゃなくて、人間と同じ姿で、人を幸せにしたり、貧乏にしたり、行くべき道を教えてくれたり、死の瞬間に立ち会うだけの存在。お米一粒にも七人の神様がいる日本だもの、こんな神様がいても不思議じゃないよねと思わせる不思議な小説。十月なんだから日本の神様は出雲大社に集まらなきゃ、こんなところで世間話していていいのとは余計なお世話か。読み口も後味も悪くないのだが、何が凄いって、図書館の予約数が凄い。いや確かに面白かったけど、何故そんなに人気があるのか不思議。誰か教えて!2015/03/24

おしゃべりメガネ

236
さすがは小路さん、短編でもファンタジーらしさは失わず、ドキドキもホンワカもさせてくれる、とてもお得な短編集でした。伊坂さんの死神「千葉」シリーズの小路さん版のような感じで、登場するのが死神だけではなく、貧乏神や疫病神などあらゆる「神」が登場し、それぞれの物語にとても印象的な役回りを演じています。個人的には『疫病神が微笑む』と『ひとりの九十九神』が素晴らしかったです。特に『ひとりの~』は本当に小路さんワールド全開で、最初から最後までずっと温かいキモチで読むことができました。短編の小路さんも当然、最高でした!2014/08/23

ナイスネイチャ

230
図書館本。ちょっと連作短編集。人間味溢れている神様達。死神から福の神まで様々でした。シリーズ化したら次の神様はどんなんなんでしょう?結構楽しめました。2015/05/02

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