出版社内容情報
私たちが親しんでいる小本『般若心経』に、「大本」から序文と結文を補い新訳に。類書にみないユニークな訳で『般若心経』を理解する。
【著者紹介】
宗教評論家
内容説明
すべてのものが「空」である―日常生活の中で活かす観自在菩薩の教え。
目次
第1部 新訳『般若心経』
第2部 解説『般若心経』(般若波羅蜜多心経;すばらしい般若波羅蜜の精髄を教えたお経;観自在菩薩。行深般若波羅蜜多時。照見五蘊皆空。度一切苦厄。 ほか)
第3部 実践『般若心経』(彼岸に渡れ!;此岸を支配する欲望原理;此岸を支配する競争原理 ほか)
著者等紹介
ひろさちや[ヒロサチヤ]
1936年、大阪府生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒業。同大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程修了。65年から85年まで気象大学校教授を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぱんにゃー
39
[日曜版] 「知識」は”本” 「知恵」は”実践”。 じゃあ ”本を読む”は?「知識」?「知恵」? (一応私は本の感想に、実践しているもの実験するものしか書いていかないつもりです)/話を戻します、「智慧」は”損する為の実践”とひろさんは言っています。(損するは実験実践中ですが面白いよ♪) いつもありがとうございます(^ω^)2014/05/11
kentake
2
日本で最も知られた仏教経典の一つである般若心経について、その内容や意味を分かりやすい言葉で解説している。全体を読んで、僅か300文字の中に、これ程の意味が込められているのかという点に驚いた。般若とは、すべてのものは空であるという悟りに基づく智慧のことであり、般若心経はこの智慧の完成の道を歩むことを説いている。 何かに不安を感じた時にも、不安には実体がなく自分がつくった妄想であると考えれば不安は解消する。このように人間が持つ様々なこだわりを捨てることが、心の安らぎをもたらすことになるのだと思う。2017/04/10
sugadaira0804
1
全てのものは「空」である なんとなくわかるのだが 煩悩と上手く付き合っていこう2020/03/03
ぷん
1
あれもない、それもない、これもないと小乗の教えを消していく。ちょっと無神論まで行きそうだが、真言で止める。登山の先行者が仏ではないかと思えた。到達点はない、のぼる姿が仏と理解した。 それにしても実践編の迷走にはおどろいた。まさしくこだわらないことの実践か。般若心経を説明していた前半はすでに過去とばかりに、とらわれず今を書ききるということか。ひろさちやおそるべし。2014/09/25
のら
1
仏教には大乗仏教と小乗仏教がある。私たちは基本的には大乗仏教で、般若心経は大乗仏教の経典。そういった点から出発し、初心者にも分かりやすいように、様々な例を用いながら般若心経の解説がされています。分かりやすく伝えようという、著者の気持ちが伝わってくるようでした。今まで何冊か般若心経の本を手に取りましたがいずれも挫折。そんな私でも割とスラスラ読み進めることが出来ました。般若心経に興味を持たれた方が最初に読む本としてオススメです。2014/09/12