出版社内容情報
人間の本性は悪である。善なる部分は後天的な努力によって身につけるため、教育が必要だと説く『荀子』をわかりやすい訳と解説で紹介。
【著者紹介】
著述家、中国文学者
内容説明
「人間の本性は悪である」という思想に学びたくましく生き抜くための知恵を身につける。
目次
1 実践篇(実行することに意味がある;やる気を出そう ほか)
2 修養篇(人間の本性は悪である;人間には欲がある ほか)
3 人物篇(自分の運命は自分で切り開く;危うきに近寄らず ほか)
4 君臣篇(君主は舟、人民は水である;部下の能力を活かしているか ほか)
著者等紹介
守屋洋[モリヤヒロシ]
中国文学者。SBI大学院大学教授。1932年、宮城県生まれ。東京都立大学大学院中国文学科修士課程修了。現在、中国文学者として、著述、講演などで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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かず
22
荀子。孟子の唱えた性善説を批判し、人は本来私欲しかないという性悪説を唱えた人です。私は10数年前、自己陶冶を目的に儒教、仏教といった東洋思想にハマりました。論語、中庸、大学、易経、陽明学等の本を読んだある時、儒教に潜むルサンチマン的感情に嫌気がさし、仏教に転身、漸く安寧を得た経験があります。以来、暫く思想書から遠ざかっていたのですが、我が身を日々省みる中で、身に付いていないことを痛切に感じるようになりました。それで、本書を購入したわけです。人間、最も大切なのは礼義、敬意こそが根源である、今はそう思います。2022/07/09
かいてぃ〜
16
初めての荀子。この新訳シリーズは非常に分かりやすく、古典入門者にはとても有り難いです。孔孟思想は読んでいて「そうありたいなぁ。いいなぁ。」と感じたが、荀子は「そうだよね、それはいいね。」という感覚でした。即ちそれが、高潔な理想主義と現実主義の違いかもしれません。然しながら、どちらの主義にしても「仁」、思いやりの心の大切さを学べます。折に古典に触れる事で、心の在り様を更に学びたいです。2017/01/12
マリモ
15
読みやすいがそこまで内容は多くない気がする。しかし、それでもやはり良い言葉が多い。名言集といってもいいかもしれない。2020/09/11
なかしー
15
分かりやすい語録集?? 荀子をしっかり学びたい人にもあまりオススメ出来ない。 入門書としても物足りなさを感じたので他の本を探そうと思います。 内容は著者が意見を荀子の言葉に乗っけている感じで内容も薄く、斜め読みした。 言い方は辛辣だが「虎の威を借る狐」のような本2018/09/09
かいてぃ〜
14
何かのスピーチや座右の銘にするという目的のものでは無いので、書き下し文は飛ばして再読。「駿馬は一日に千里も走ることができる。しかし、駑馬(どば)でも十日かければ同じ距離を進むことができる。」というのは、やはり積み重ねが大事。新しいことを始めても中々出来ている感覚が掴めないといったことがある。そんな時に思い出したい言葉です。駑馬でも結果は出せる!2020/04/12
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