出版社内容情報
「戦前の日本は暗黒時代」は、終戦までの1~2年のこと。それ以前は、こんなに明るい時代だった――。好評ビジュアル解説本・第5弾。
【著者紹介】
近現代史研究家
内容説明
「戦前暗黒史観」を覆すビジュアル解説本。なぜ日本の戦後教育ではこれらの真実を封印してきたのか?
目次
昭和十一年春場所:西横綱・武蔵の土俵入り
アメリカの映画とレビューが人気を博していた
日本も映画とレビューは黄金時代を迎えていた
現在に至る科学の基礎は昭和十年頃に確立していた
二・二六事件勃発と処罰
二月二十七日、「戒厳令」が布告され東京の交通は混乱を極めた
政治の分水嶺になった二・二六事件
躍進する大阪
スターを夢見る少女たち
天才子役テンプルちゃんと日本の子供たち〔ほか〕
著者等紹介
水間政憲[ミズママサノリ]
近現代史研究家。1950年、北海道生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科中退。近現代史(GHQ占領下の政治・文化)の捏造史観に焦点を絞り、テレビ・新聞報道の反証を一次史料に基づき調査研究する。『正論』(2006年6月号)に「スクープ“遺棄化学兵器”は中国に引き渡されていた」(第1弾)を発表。その後、第10弾まで寄稿し、戸井田徹衆議院議員(当時)らとの連携により、国会で中国や外務省の矛盾点を追及する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やっさん
12
横綱・武蔵山の筋肉すごい。無駄な肉がない。金剛力士像のよう/'41までアメリカ映画は公開されていた/'43まで、暮らし向きはそれほど悪かったわけではない/恋愛?もそれほど不自由ではなかった?/戦後教育で塗り固められた戦前=暗黒時代というのは必ずしも当てはまらないのだな。写真は雄弁。右側で、嫌中嫌韓な著者のコメントはなくても写真だけで伝わってくる。でも、だいぶ早い段階でゴム節約のため出勤時サンダルではなくゲタばきとか厳しいね。それにしても原節子さん、美人だね〜。どっかのアイドルのセンターが裸足で逃げ出します2017/01/30
hdo obata
9
一枚の写真は時として、言葉よりも、直感的に真実を語るものである。ただし、いつ、どこで、何を、誰が撮ったのか出典が明らかになってなければいけない。じゃないと単なるプロパガンダに成り下がる。目が覚めるような良書だ。アメリカの国際法無視の民間人に対する「大虐殺」裁かれなければいけないのは、まずアメリカである。小生の内なる戦後レジームの見直しに大いに役だってくれた。2014/10/12
√る~と
9
私の両親は戦中派。 テレビや映画で登場するような暴力教師やビンタ。 暗黒な世相では無かったと時々聞かされます。 1919年 日本、国連に「人種差別撤廃決議案」提案。 米国大統領ウイルソン拒否否決 1924年 米国、「排日移民法」(人種差別法) ・・・ 1941年 日本、真珠湾(米海軍基地)攻撃 1945年 米国、広島及長崎市へ原子爆弾使用 東京その他都市への無差別爆撃(焼夷弾) 大局的に悪。 僕は「お山の大将」は好きじゃないな。 喧嘩しなくてもよい程度に誰とでもホドホド仲良くで良い。 2014/05/30
anko
9
表紙の原節子さんの美しさときたらもう…!(*´Д`)戦前がいかに発展し素晴らしかったか。そこからの壮絶な流れに涙が止まらない。そして何よりも一次資料に勝る証拠はあるだろうか。とはいっても、歴史は真実ではなく政治というかの国々やそれに阿る売国奴にすれば、捏造プロパガンダが真実なのだから、こちらの真実ももちろん捏造しているという自己投影で終わってしまうのだろう。永遠に分かり合うことはないのだから早く断交したほうがお互いのため。金づるor侵略のために絶対しないんだろうけど2014/04/14
ぷれば
8
「戦前の日本」…明治維新以来、世界の列強国を目指し、繰返し戦争への道を突き進んでいた、と思っていた。戦前の昭和は、言論の自由もなく、暗黒な時代であったと思っていた。戦前に発行された『アサヒグラフ』とGHQ占領下に封印された「東京大焼殺」の写真資料は、あまりにも生々しく衝撃的だ。今、慰安婦誤報問題に揺れる『朝日新聞』の報道カメラマンがとらえた真実…何と皮肉なことだろうか。このような一級の報道写真を前にして、「真実」は何なのか!?自ずとわかりそうなものなのに…。2014/09/04