出版社内容情報
旧暦や日本の伝統的なしきたりは、古来から私たちがカミサマとともにあり、味方につけてきた知恵である。その作法や意味を紹介する。
【著者紹介】
民族情報工学研究家
内容説明
カミサマはモノに宿り、人に宿り、言葉に降りる。暦に沿った行事やアエノコト(節供)の過ごし方、見立てや飾り方、色やカタチの用い方、そして祀り方、祈り方までをわかりやすく説きます。
目次
第1章 カミサマとご縁を結ぶ
第2章 カミサマが依り付く家
第3章 カミサマと親しむしきたり 行事
第4章 カミサマの恵みをいただく アエノコト
第5章 カミサマが宿るモノ カタチ
第6章 カミサマに逢いに行く
著者等紹介
井戸理恵子[イドリエコ]
1964年北海道北見市出身。民俗情報工学研究家。國學院大學卒業後、(株)リクルートフロムエー入社。退社後、全国を訪ね歩き、日本の言い伝えを収集、そこから古来の知恵を読み解き、現代の暮らしに生かす活動を続けている。また、全国の職人、神社・仏閣とのネットワークを生かし、伝統の復興に貢献。日本文化に関する執筆、企業コンサルティング、映画やアニメのアドバイザーもつとめるなど幅広く活動中。このほか旧暦の節供をたしなむ「アエノコト」を主催し、講演も多数。多摩美術大学非常勤講師。高分子学会、儀礼文化学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデミン@もも
31
日本人は無宗教だと言われるけれど、日本の森羅万象すべてのものに、しきたり、しつらいの中に神が宿る。一年の行事の有り方をわかりやすく書かれていて手元に置きたい本。イラストもいい。「しつらい」忘れかけていた言葉だけど、なんとも日本らしい良い言葉。2014/01/25
RASCAL
16
「なにごとの おはしますかは しらねども かたじけなさに なみだこぼるる」なるほど、「カミ」の語源は「醸す」なのか。一神教の創造者の概念とは全く違う自分たち日本人のDNA。知らず知らずにそのようにふるまっていることを、知った上で大切にすることが、自分が日本人であるために大切なことと思いました。しかし「味方につける」とは、本のタイトルはちょっといただけない。編集者にそうしろといわれたのかな。2017/10/29
ニャン
10
日本人に生まれて良かった。しきたりや行事、節供、色や形、色んな物事に意味があることがわかり、もっと知りたくなってくる。身の周りの物事をもっと大切にして、神様がいつも一緒にいてくれる感覚を感じたい。2015/09/06
のぶひこ
9
こんなタイトルの本(失礼)を手に取ってしまうとは、自分がかなり弱ってる証拠。 内容は興味深く面白かった。 「神はいない」と心の底から思ってる自分がツイてないというのも少しは納得。読後も相変わらず神なんていないとは思うけど、家族や周囲の人のために周囲を整えて気を配ることは大事だと思った。2016/11/20
ラグエル
8
一生使える保存版(笑)。確かに。こういうのは、文化だ。風化も伴いつつ、文化として尊重されるべき。タイトルが「願いをかなえる」じゃないところがまた。2014/03/09
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