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出版社内容情報
被災地女川は、どのようにして復興への道を歩んできたのか。震災直後から2年余り定点観測を続けた著者が、感動のドキュメントを公開。
【著者紹介】
戦略人材開発研究所所長
内容説明
住民の1割近くが犠牲となり、8割以上が住居を失った町。地元経済を支えた水産業が壊滅し、女川原発も停止した。そこからどのように立ち上がり、復興を進めてきたのか?2年以上にわたる「現地取材」と「定点観測」の貴重な記録!
目次
序章 本書の視点
第1章 女川という町
第2章 変革リーダーの出現
第3章 若きリーダー成長の軌跡
第4章 「住民が主役、名脇役の行政」の復興
第5章 女川で生きる
第6章 地場産業の復興はなるか
著者等紹介
神谷隆史[カミヤタカシ]
1948年、兵庫県生まれ。神戸大学経済学部卒業。富士写真フイルム入社。足柄・富士宮工場人事勤労担当などを経て、人事部長。取締役会室室長。2003年8月より戦略人材開発研究所代表取締役所長。2004年4月より2013年3月まで、東京理科大学大学院教授(イノベーション研究科/MOT専攻:組織行動/リーダーシップ論)。企業における経営幹部・管理職研修、MOT教育、女性活躍推進、リーダーシップ開発などに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ぐうぐう
20
被災地の中において、人口比で死者・行方不明者が一番多く、総住宅数比率での全半壊住宅の数も最大だった女川町。それほどに津波による甚大な被害を受けた女川町が、どの被災地よりも早く復興ビジョンが固まり、それに向けて具体的に動き出すことができたのは、あまりにすべてのものが流されてしまったからだと著者は説く。本書を読みながら、震災からちょうど二ヵ月後に女川を訪れたときのことを何度も思い出した。高台にある町立病院から眺めた町の光景は一生忘れられない。衝撃的すぎて、本当に言葉を無くす、あれは経験だった。(つづく)2014/10/27
さんつきくん
4
東日本大震災が起き、街は壊滅、肉親や友人を失い、様々な境遇の人達に証言をとり、著者がまとめた一冊。女川町。先の震災で当時の人口における死者行方不明者の比率がもっとも大きい自治体となってしまった。被害は他の自治体同様、甚大だった。ただ各自治体、各集落によって状況は異なる。女川は町制施行して80年以上、一度も合併をしていない。平成の大合併でもしなかった。そして女川原子力発電所の存在。被災地であり原発立地自治体である背景があった。 町民達の異常な郷土愛。経営者や精神面で町を支えた人達の思いを通して街のあり方を2014/02/27
レグルス
1
公共政策のゼミの授業の課題本として読了。東日本大震災の被害が人口比で最も大きかった女川町の復興を10数人のインタビューを通して2年以上追い続けた本。生々しい被災直後の話やその後の復興に向けて様々なプロジェクトで頑張ってる方の話がインタビューという最もダイレクトに心に響く形で読めたのは本当に有意義。FRKはともかくそれ以外の事業やプロジェクトと解説があるとすごい助かった。個人の視点でしか語られないから全容を把握するのに手間がかかる。。でも面白かった。女川町の方々には頑張ってほしい!2016/10/11