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実践 小説教室―伝える、揺さぶる基本メソッド

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  • サイズ 新書判/ページ数 257p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569813875
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0295

出版社内容情報

どうすれば人に読まれ、賞を取る作品を書くことができるのか。よしもとばななさんらを世に送り出した伝説の文芸編集者が、その技法を初公開。

【著者紹介】
文芸編集者

内容説明

小説を書くことは決して難しくありません。小説は、自由なのです。ただし、自分の心の内にないものを書くことはできません。小説を書くとは、心の中で感じたり、思ったり、考えたり、思い出したりしたことの中から、大切なものを表現することなのです。自分の心の中にあることを書いて伝えるのは、簡単なようでいて、簡単ではありません。人間は一人ひとり、ものの感じ方や受け止め方が違います。自分とは感じ方、受け止め方が異なる他人に向かって、自分の内面のことを伝えるには、工夫が必要です。その工夫をいかにするのかを、本書で考えていきましょう。

目次

第1章 小説とは何ですか?
第2章 書いてみよう
第3章 読んで深く味わおう
人はなぜ小説を書くのか―あとがきにかえて
巻末対談 角田光代×根本昌夫―ゆっくりと、信じたいものを書く

著者等紹介

根本昌夫[ネモトマサオ]
文芸編集者、法政大学、帝京大学、明治学院大学各講師。1953年生まれ。早稲田大学在学中より早稲田文学編集室のスタッフとして活動。『海燕』(ベネッセ)、『野性時代』(角川書店)編集長を歴任。島田雅彦、よしもとばなな、小川洋子、角田光代のデビューに立ち会う。新人作家の発掘、育成には定評がある。純文学からミステリなどのエンターテインメント、ノンフィクション作家まで幅広い人脈をもつ。朝日カルチャーセンターなどでも、小説教室の講座を担当し、新人賞を獲得する作家を生み出している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

藤森かつき(Katsuki Fujimori)

24
編集者サイドから書かれた小説教室。小説とは、物語と哲学が融合したもの、に納得。純文学とエンタメではその比率が違うというのは分かりやすかった。私的には、昨今人気のあるエンタメ小説のほとんどに共通する構造、という話が興味深かった。それと、小説を「書きたい」と思うのは、何らかの「過剰」または「欠如」を抱えているから、には考えさせられた。書く上でのポイントは、実例などを交えて非常に分かりやすい。やっぱり結論としては、沢山読んで沢山書くに尽きる、ということのよう。書くことで、読むことの面白さが格段に増すというのも。2019/05/10

るい

20
いつも書きかけの小説ばかり増えていくので読んでみました。なるほど、やっぱりどんなに拙くても最後まで書き遂げることが大切なんですね。題名には「実践」とありましたが、実践だけでなく文学理論のようなものにも触れていた本でした。さて、執筆してきます!2014/05/19

shoko

19
書き方だけではなく読み方も教えてくれる、そんな内容でした。名作の読み方、とても興味深かった。海辺のカフカの深読み、新たな発見でした。さあ、筆をとってみよう、と思わせてくれる。でもきっと書き出しで躓くのだけどね。名作の書き出し考察、とても勉強になりました。2017/10/30

来未

14
読書を始めて7年目。様々なジャンルの本を読んできました。純文学やエンターテインメント小説、新書系などなど。そんな時にこの一冊と出会いました。事例紹介をしながら、小説とななんたるか?小説ってどのように書いたらいいのか?小説というものを多角的に見ることができる一冊でした。読書を続けていく中で、小説を書いてみたいなと思わせる作品でした。2024/11/02

ja^2

14
小説を書きたいと思った。最近、私が体験した稀有な出来事を小説にしたいと思ったのだ。▼だが、単なる体験談、回想録では小説にならない。そこにテーマが必要だ。私が書きたいと思ったテーマ、私にしか書けないテーマは何なのか。▼それは最近の体験を通して知ることになった私の人生観そのものだ。具体的に何かはここでは書かない。というか、巻末の対談にあるように恥ずかしくて書けない。赤裸々な自分がそこにいるから。▼だが、「小説を書くことは、過去のある一点からもう一度生き直すこと」らしい。それが本当にできるのなら、書いてみたい。2016/04/14

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