出版社内容情報
フリーターやニートにならず、正業を持ち、「一人前」の男として生きてほしいと願う父親のために、息子との同性の親ならではの接し方を伝授。
【著者紹介】
哲学者、著述業
内容説明
無関心を装おう。そして「ちょっと悪い見本」になろう。自立した男に育つか、パラサイトになるか、カギは父親の姿勢にある。
目次
父と息子の関係は難しい
1 ノーマルコース―息子がまっすぐ、一段一段と進むことを望む父親のために(十三歳は人生の岐路;「願望」を手に入れる道の歩み方;大人への訓練期のスタート)
2 ジグザグコース―息子が停滞しても逸脱しても、人生の階段を上ることを望む父親に(加速する世の中を生きる息子に;息子のためにすること、してはいけないこと;もし「天才」と思える子をもってしまったら)
著者等紹介
鷲田小彌太[ワシダコヤタ]
1942年、札幌市生まれ、札幌南高、大阪大学文学部哲学科卒、同大学院博士課程修了。75年、三重短大講師、同教授を経て、83年、札幌大学教授(哲学・倫理学担当)。2012年、退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
2
子どもにとって、親はスーパーマンであってほしい。しかし、現実的な問題として、父親は常に完全な存在でいられるわけではない。例え言葉を交わさなくとも、子どもは親にことをよく観察している。だからこそ、下手に繕わず、本当に大切なものを守った生き方をすることが必要であろう。2013/06/28
カンジ
0
安住はまずいよという気風を中学生ころから教えます。2014/03/23
まるちょう
0
元札幌大学教授(哲学、倫理学)が繰り広げる、父と息子の関係論。文章はわかりやすい。というか、あまり練り込まれていないが、内容的には「なるほど」と思う点、多々あり。自分の息子のことはもちろん、自分が少年時代から大人になる過程で起こった、様々の出来事を意味付けするのにもよいと思う。一番印象に残ったのは、人生において「35歳までが春、36歳〜55歳が夏、56歳〜75歳が秋、76歳以降が冬」としている点。村上春樹が「30歳成人説」を唱えているが、この人はその上を行っている。実に面白い。2013/11/07
まゆまゆ
0
13歳になると、男の子は未知の生き物になるという。言われてみると、そうだったのかなぁ…とは思うくらいだけど。その頃はただ見守ることが一番で、親の価値観や希望進路を押し付けてはいけない、というのはわかる。まあよく観察しつつも助言は控えめにってことかな。2013/09/13
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