出版社内容情報
高齢化社会の中で、病んだり、ボケたりした親の命についてどう考えるか? 延命治療はどうするのか? など、微妙な問題を考える。
【著者紹介】
医師、作家
内容説明
不治の病、末期ガン、寝たきり、認知症…。とりあえず延命治療でいいのか?子としてできる、最後の親孝行を問う!親の死に向き合うための心得を自らの経験と最新の医療情報から伝える。
目次
第1章 医師として診てきた死
第2章 家族としての親の死
第3章 末期医療の技術がもたらす問題点
第4章 認知症の患者さんの死
第5章 だれが死を決めるか
第6章 長生き社会の死
第7章 あとどれくらいで死を迎えるか
第8章 家で死ぬこと
第9章 その日までにやっておくべきこと
著者等紹介
米山公啓[ヨネヤマキミヒロ]
1952年、山梨県生まれ。作家、医師(医学博士)、神経内科医。聖マリアンナ医科大学医学部卒業。聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を1998年2月に退職。本格的な著作活動を開始。現在も、東京都あきる野市にある米山医院で診療を続ける一方で、積極的に書籍を執筆。講演会、テレビ・ラジオ出演、テレビ番組企画・監修も行っている。日本老年学会評議員、日本脳卒中学会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
9
人は生きている以上必ず老いる。今まで自分を育んでくれた親であっても、その事実に変わりはない。医療の知識があればその後どう展開するかの予想はついたとしても、だからといってどうすればいいかが全てわかっているわけではない。人間では手の出しようのない問題も有り、知っていても何もできないというのは忸怩たる思いがする。2016/07/22
Humbaba
9
その人が本当に望んでいるものはなにか。それを推察することは非常に難しい。たとえ一度決断を下したとしてもその決断が正しかったという保証を得ることは難しい。自分の両親という最も近くにいると言っても過言ではない相手であっても、その望むところというのを明確にすることは難しい。2013/12/06
日向夏
6
読んでも、よしこうしよう!という明確な到達点には至らない。それだけ難しく、悩ましい問題。物が食べられなくなったら、生物として潔く終わるのが良いとは思うが、なにせどういう事態になるのかわからない。元気なうちに、よく話しておくことが肝要なんだろう。それも難しいが…。2018/06/02
ココアにんにく
5
お医者さんでも、肉親の延命治療をどこまで行うか逡巡されている。高齢者や末期と違って、難病や慢性疾患での急変時にはどう対応すればよいのか?考えてしまう。2017/02/04
ako
4
誰もが通る道でとても難しい。「口から食べられるかどうかが判断の分かれ目」とは本当に最もな事と思う。分かりやすいことばで書いてあり読みやすかったです。2017/07/24