流れにまかせて生きる―変化に応じる「観音力」の磨き方

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流れにまかせて生きる―変化に応じる「観音力」の磨き方

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  • サイズ B40判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569811734
  • NDC分類 186.8
  • Cコード C0015

出版社内容情報

先行きが見えない不安な時代にあって大切なのは、相手や状況に応じ、流れに任せて変化する「観音力」。そのことを禅僧がやさしく語る。

【著者紹介】
作家、禅僧

目次

序章 流れにまかせて生きる(希望が持てないときは;人生が計画どおり進むわけがない ほか)
第1章 運命の流れに乗る(仏像は人間のもつ様々な力の象徴;観音さまは「離れて自在に見る力」をもつ ほか)
第2章 いのちの波長に合わせる(無計画で変化に応じる;求められる役によってあり方を変える ほか)
第3章 観自在―般若心経をめぐって(智慧が生まれれば慈悲も現れる;「私」から離れて見る ほか)
第4章 すべてがつながっている(敵味方、関係なくお祀りする;恵比寿さんは海に流された子どもだった ほか)

著者等紹介

玄侑宗久[ゲンユウソウキュウ]
1956年生まれ。作家、禅僧。福聚寺住職。慶應義塾大学中国文学科卒業。さまざまな職業を経験した後、京都の天龍寺専門僧堂に入門。その後、福島県福聚寺の副住職となり、現在は住職を務める。僧職の傍ら、作家活動を続け、2001年『中陰の花』で第125回芥川賞を受賞。柳澤桂子氏との往復書簡『いのちの対話』で文藝春秋読者賞を受賞。2011年4月から2012年2月まで、東日本大震災復興構想会議委員を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ともとも

29
心に、人生に迷いが生じ、ふと手に取って読んでみました。 佛教や中国の思想、禅の教えの難解さを呈しながらも なるほどと思わせる部分も多々あり、神話の話もあって興味 深く読みながらも、いろいろと考えさせられてしまいました。 世の中や人生には明確な答えがないからこそ、 予測不可能だからこそ、それを受け入れて、一生懸命に生きて いるからこそ、優しく、そして強くなれるのかもしれないとしみじみ 思わされてしまいました。2015/10/20

スノーシェルター

20
うまく言葉に出来ないけれど、ハッとさせられた。私にとってとても大切なことが書いてあったのに、まだ消化しきれていない。購入してもう一度じっくり読もうと思う。2014/11/16

ぱんにゃー

17
「体。 なぜ「からだ」と読むのでしょうか。おそらく「空(から)」だからです。体そのものが、空っぽなのです。それを使う人格によっていろいろなふうに使えるから、体なのです。」玄侑さん面白い!ありがとうございます。(コ)2013/08/06

キオン☆

2
良い本だった。勉強になったし、背中を押された。“決然とした意志”。輪郭を消したところで、自分が消えるわけじゃない。芯を、心を、シンを持つってことだろう。あと“展開させていく”っていう話もあった。自分の人生を展開させていくんだよね。自分が船頭になって、波にのまれたり、波にのったりしながら、前を前をむいていく...生きていくってことはそういうことかとも思った。余計なひと言だけど、うちの檀那寺ご住職、お経に期待はできない、せめて、こんな話ができる方になってほしいものだ。 2018/10/29

coldsurgeon

2
私(わたくし)というのは、「わ」が「た」に杭を刺す、「我が田に杭を刺し」て、縄張りをはるそんな意識を持つ言葉という。ちっぽけな自分の頭「私」でねつ造した自己を実現するのが人生ではなく、大きないのちの流れのようなものが、自分においても実現されていくような過程が人生だ、と説く。自分がいてご縁が生まれるのではなく、ご縁というネットワーク「因陀羅の網」のつながりの目に自分が生まれている、という感覚が、運命という流れ・変化に応じる「観音力」を磨き、「生きる」ということが出来るのだろう。2013/10/18

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