出版社内容情報
生きるのが苦しくなるのは、自然の流れにさからっているから。自分に自信が持てて、無理せず、ラクに生きられるようになるコツを説く。
目次
第1章 自然にそった生き方をする(当たり前が変わってしまった;昔ながらの生活は、身体を強くする ほか)
第2章 執着は悩みや問題の種となる(生きることが苦しいのは、執着がありすぎるから;人の欲には「よくばり系」と「あっさり系」がある ほか)
第3章 揺るぎない自信を育む(厚情をかけすぎると、自立心がなくなる;小事を大切にする気持ちが、成功を引き寄せる ほか)
第4章 余裕は自分で作り出すもの(時間を短縮しても、ゆとりができるとは限らない;頭の中に空間を作れば、余裕や自由な発想が生まれる ほか)
第5章 自然に従い、安心して生きる心構え(自然の流れは、人生の流れでもある;人生とは論文のようなもの ほか)
著者等紹介
酒井雄哉[サカイユウサイ]
比叡山飯室不動堂長寿院住職。1926年、大阪府生まれ。太平洋戦争時、予科練へ志願し、特攻隊基地・鹿屋にて終戦。戦後、職を転々とするがうまくいかず、比叡山へ上がり、40歳で得度。約7年かけて4万キロを歩く荒行「千日回峯行」を80年、87年の2度満行。その後も国内外各地への巡礼を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともとも
29
自然の流れに沿って、余裕を持って、バランス良く生きていく。 時に温かみがあったり、厳しかったり・・・ 自分と真摯に向き合い、あるがままを受け入れ、ゆったりと、無理せずに自分なりに生きていく。それが人間の強さ、優しさ、修業などを感じながらも、とつもなく心に響いてくるものが大きい。 自然体である人間の生き方、美しさを感じさせながらも、日々の生活で疲れ切った心に気がつきながらも、それを癒してくれる。 そして、生きていく勇気、そして自信を与え、気持ちを前向きにしてくれる。 そんな1冊で良かったです。 2015/06/13
Richard Thornburg
25
感想:★★★ 少し前に同著者の「今できることをやればいい」を読んだ流れで読んでみました。 「今できることをやればいい」のときは心に刺さる言葉が多かったのですが、本作では具体例的なお題に沿って著者がいろいろと解説してくれて優しくわかりやすい文体で書かれているのに、残念ながら心には響きませんでした。 仰っておられることは理解できるのです。 でも、昔でも現在でも犯罪抵触行為はどうなのかなと冷めてしまいました。 具体例に当てはめてしまうと、急に説得力に欠けるような感じがして残念です。 2024/11/18
Ray
15
【オーディオブック】この本を選定するにあたり、酒井大阿闍梨が死去されたことをはじめて知った。力を入れすぎなくてもいいのかなって思えてくる。遠藤選手の愛読書というのは他の方の感想ではじめて知りました。2014/11/28
オリーブ
14
お坊さんの本らしく「命は仏様からの預かりものでいずれはお返しするもの」との言葉に人生が終わった時に胸をはってお返し出来る自分でありたいなと思った。この世で与えられた命、空気、お金は「仏様からの預かりもの」で、成功も失敗も「仏様の思し召し」と思えば失うものはないと言う考えが常に自分の中にあれば確かに怖いものはなくなるかも。結局は執着心からくる恐怖なんだけど、どんなにたくさん持っていてもいずれはお返しするんだしね。また、この本でも相手中心じゃなく自分中心(自己中心とは別物)で物事をとらえようとあって納得した。2014/12/24
vip2000
10
「いまの時代、すぐに結果が出ないとダメだと思ったり、すぐ他のことに目を移したりしてしまうけど、ダメなときは、ダメな流れを正確に捉えて、それに応じた対策をしていけばいいんだよ。」人生の局面で、少々うまくいかない時期が必ず訪れる。その時、人は悪い妄想ばかりが、巡ってしまいがちです。そんな時こそ大切な経験をしているというスタンスで、切り抜けて生きたいと想います。2016/02/24