出版社内容情報
名画は「読む」ことでもっと深く鑑賞できる。名画を理解する際に必要な<キーワード>を重要なところだけジャンル別に網羅した一冊。
内容説明
あの絵は、なぜ描かれたのか?人気の西洋美術史家が名画に隠された秘密を教えます。250点超の名画を収録。
目次
第1章 シンボルとアレゴリー(花と果実;動物 ほか)
第2章 主要な主題(旧約聖書;新約聖書 ほか)
第3章 技法とジャンル(モザイク;フレスコ ほか)
第4章 時代区分(様式)(エジプトとメソポタミア;エーゲ文明と古代ギリシャ ほか)
著者等紹介
池上英洋[イケガミヒデヒロ]
美術史家。東京芸術大学卒、同大学院修士課程修了。もと恵泉女学園大学人文学部・國學院大學文学部准教授。専門はイタリアを中心とする西洋美術史・文化史
川口清香[カワグチサヤカ]
フリーライター、編集者。恵泉女学園大学人文学部卒
荒井咲紀[アライサキ]
國學院大學大学院文学研究科(史学専攻)に在籍。専門は西洋美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベイマックス
27
(図書館本) 世界のってないのに、日本画がないなんて。北斎に広重に…。 世界の絵画は、文明と宗教が反映されていることが多いね。『最後の晩餐無』とか『受胎告知』とか有名どこが多数。 『バベルの塔』は宮崎駿監督の『ラピュタ』を思い出す。 好きな、ダリとムンクの作品がない…。2020/02/16
aisu
14
サブタイトル100のキーワードはシンボルなどの説明、キリスト教やギリシャ神話、技法とジャンル、時代区分の4章仕立て。西洋美術の入門にはいいかもだけど、あれもこれも入れようとして、詰め込み過ぎな気もするし、物足りない気もするし。2015/06/30
P-man
4
初心者向け西洋美術解説本は数あれど、本書はアトリビュートや聖書・神話の題材、技法や時代区分まで分けられてて非常にわかりやすい。薄いながらも大判フルカラーだし作例や主要な情報は不足なく込められている。西洋絵画の入り口にふさわしいと思う。2016/07/03
がんぞ
1
白人文明のアイデンティティーである西洋絵画を100の視点で紐解いて。画材、画題(宗教画の約束ごと)キリスト教はオリエント起源だが農業社会との矛盾を説明するために理屈ぽく神学発展、自然主義{ヨーロッパ絵画の誕生})~ルネッサンス(聖家族が人間的に期待や不安や悲嘆をあらわす)、(ギリシャ哲学はキリスト教神学に包摂されて神話テーマの古代美術も継承された)、マネリスム、バロック、(約束ごとから自由になり{錫チューブ入り絵の具の発明で野外に出て}自由なテーマを描く)印象派、ポスト印象派、「一人一派」の現代芸術に至る2017/10/01