PHP新書<br> 子どもの問題 いかに解決するか―いじめ、不登校、発達障害、非行

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子どもの問題 いかに解決するか―いじめ、不登校、発達障害、非行

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  • サイズ 新書判/ページ数 278p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569810027
  • NDC分類 371.45
  • Cコード C0237

出版社内容情報

いじめ、不登校、発達障害、家庭内暴力……教育現場が手に負えなくなった「子どもの問題」を解決してきた専門家のノウハウとは?

【著者紹介】
大阪府教育委員会スクールソーシャルワーカー

内容説明

「いじめ」や「発達障害」に代表される子どもの問題は、ますます難しさを増しつつある。希薄化する人間関係等によって、これまでの経験則や常識が通用しなくなったのだ。熱意をもって関わるほど状況は悪化していく。どのように介入し働きかければ、よい結果につながるのか?本書は大阪の小中高の学校現場で実際に問題を解決に導いた貴重な経験の数々を一冊にまとめたもの。行き詰まった解決困難なケースでも、9割以上で改善が見られたという。ポイントの一つは、本音が言える関係をいかに築くことができるか。子どもの問題は、しばしば家庭や周囲の問題を映し出している。

目次

第1章 子どもは変わる
第2章 見立てる技術
第3章 抵抗を突破する技術
第4章 不登校の子どもへの対応
第5章 いじめへの対応
第6章 「発達障害」の子どもへの対応
第7章 非行の子どもへの対応

著者等紹介

魚住絹代[ウオズミキヌヨ]
1964年熊本県生まれ。大阪府教育委員会スクールソーシャルワーカー。福岡教育大学卒業後、福岡、東京、京都の少年院で、法務教官として非行少女の立ち直りを支援。2000年退官後、02年より大阪府の公立小中学校で、訪問指導アドバイザーやスクールソーシャルワーカーとして活躍

岡田尊司[オカダタカシ]
1960年香川県生まれ。精神科医。医学博士。東京大学哲学科中退。京都大学医学部卒業。同大学院医学研究科修了。現在、京都医療少年院勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

musis

17
法務教官として非行少女の回復を支援した著者だからこそか、荒れた少年少女の感情の揺れの理由、原因が的確に指摘されている。決して焦らず、その生徒の姿は辛い感情を鎧で隠した仮のものだと認識し、ゆっくり時間をかけて対応する必要があることも感じた。一方で、小学校教員では、生徒の対応に追われ夜寝る時間も食事の時間も取れずに働き続けた結果、栄養失調で倒れた友人もいて、生徒と接し愛着対象になるべき教員の負担を軽くする大切さもまた感じた。この著者のような存在が学校にあり、オープンに相談できる環境を多く作る必要性を感じた。2014/10/25

青龍

16
著者の魚住氏とは、20年以上前に仕事関係でお会いしたことがあります。法務教官という仕事では、どうしても「改善更正」や「再犯防止」が中心になってしまうし、少年院を出た子には、その後のことが気になっても、関わることができないことを思うと、家裁送致になる前の段階で子供たちに関わり、その後のことも見ていける、今のカウンセラーという仕事が、彼女がやりたかったことなのだな、と思います。2016/03/20

ヒラP@ehon.gohon

9
ちょっとしたきっかけで、不登校に関する本を読んでいます。本書は様々な角度から子どもの問題の解決法について書かれていて、入門書としてはわかりやすく書かれているように思います。2016/11/14

たこやき

6
魚住氏がどのような形で問題を持った子供に対処しているのか、というのを事例を多く用いて紹介されている。『脳内汚染』という疑似科学書を書いたコンビだが、本書にかかれた内容を頭の片隅にでも入れて、子供の問題に対処する、と言うのはよいと思う。ただ、注意すべきは、魚住氏がこれだけできるのは、そのことを専門に扱う職の人だから。魚住氏の対処法というのは極めて手間のかかる方法であり、一般の親や教師に同じ水準を求める、というのはこれまた危険とも思う。あと、「今の子供は~」という劣化言説がしばしばあるのは、引っかかった。2013/02/24

5
魚住絹代さん著の「子どもの問題 いかに解決するか」を読み終えました。不登校やいじめ、非行によりお手上げと言われてきた子どもたちと関わって10年以上になる著者による子供の問題の解決方法のエッセンスがまとめられた本になります。実際のケースを模して構成されており想像しやすい内容になっています。子どもの問題は愛情の問題に帰結すると思います。そこで子どもの気持ちを慮り、受け止めることが重要のだと感じました。そして、それは子ども以外にも適用すべきことだと思いました。そういう意味でこの本はすべての人に勧めたいです。2021/09/29

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