出版社内容情報
読みだしたら夢中になる素粒子のはなし。ヒッグス粒子、クォーク、超ひも理論が、ぐんぐんわかる。ベストセラーシリーズ最新刊!
内容説明
宇宙は何で作られているのか?重さの素となる「ヒッグス粒子」、宇宙創生の秘密につながる「超ひも理論」、莫大なエネルギーを生む反物質、あまりにもふしぎな仮説の数々…。
目次
1 面白くて眠れなくなる素粒子(ヒッグス粒子は“粒”じゃない!;「素粒子研究」ってどのようなもの?;山手線サイズの巨大実験装置 ほか)
2 ヒッグス粒子と超ひも理論のはなし(素粒子はブラックホールと同じ?;「量子場」はバネだらけ!?;素粒子の世界はイメージしにくい!? ほか)
3 時空と宇宙創世のはなし(素粒子と宇宙誕生のはなし;私たちの周りに「反物質」がない理由;素粒子よりも小さな素粒子!? ほか)
著者等紹介
竹内薫[タケウチカオル]
サイエンス作家。「科学応援団」として、テレビ、ラジオ、講演などで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zirou1984
43
眠れなくなるほどではなかったけど眠くはならない程にはわかりやすい素粒子入門書。まずは物理の世界における理論屋でも実験屋でもない、両者を支える現象論の人々の苦労とその報われなさのボヤき具合が面白い。素粒子についての解説は最先端の事柄までよくこれだけ平易に語れるものだと感嘆しつつも、比喩に比喩が重ねられた説明の為か頭よりも世界観が付いていかないという体験が味わえる。素粒子って粒じゃないんですね。極小/極大世界においては普段は自明な時空ですら不確かなものになるなんて、何度聞いても胸が高鳴らずにはいられない。2014/06/30
タカナとダイアローグ
14
古書店にて。物理学と一言でいえど、理論屋と実験屋がいて仲が悪い。間をつなぐ現象論の人々は評価されないという構造が面白かった。素粒子っていう実験が難しい分野において、理論が先行して評価されるらしい。粒子には反粒子があって、原子はクオークでできていて…あたりでもうチンプンカンプンなんだけど、竹内さんの筆致で楽しくよめた。インターステラーとかTENETがもっと楽しく観れそう。超ひも理論が何を表現しようとしているのか何となくわかった(空間的に表現するならば、プランク長さほど)科学にも世界経済や政治があるのね。2024/03/31
sakkychang
14
ほんとに眠れなくなるか試しました。寝ました。でも物理学や素粒子学というものが私が思っていたリアルに裏付けされた学問ではなく、あり得ないかもしれない仮説を立てることから始まっていると知ることができ、ロマンを感じました。私の生きている間に別次元が実際に発見されることを願います。2018/03/03
yakinori
9
いい意味で俗っぽい雰囲気の文体なので、素人でもとっつきやすい。ただやはり、素粒子研究の世界は奥が深い。また別の角度から学びたい。2017/12/13
湯飲み猫
7
自分の常識というか人間の認識をぐわんぐわん揺さぶるから、素粒子の世界って面白い。素粒子の世界は「もの」ではなく「こと」としてとらえないと間違えると言われても、さーてどうイメージすればいいんだろう(笑)とんでもなく抽象的にイメージするしかない素粒子ですが、それで僕の体はできてるんだよなぁ。2014/05/27