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調印の階段

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  • サイズ B6判/ページ数 344p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569806495
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

降伏文書への調印や戦犯になったことで不当に低い評価を受けている外交官・重光葵。その激動の生涯を掘り起こして光を当てた力作長編。

【著者紹介】
作家

内容説明

日本史上、最も不名誉な“仕事”を買って出た男。戦争終結に奔走した昭和の外交官重光葵に光を当てた長篇小説。

著者等紹介

植松三十里[ウエマツミドリ]
静岡市出身。東京女子大学史学科卒業。出版社勤務、7年間の在米生活、建築都市デザイン事務所勤務などを経て、作家に。2003年に『桑港にて』で歴史文学賞、09年に『群青 日本海軍の礎を築いた男』で新田次郎文学賞、『彫残二人』(文庫化時に『命の版木』と改題)で中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

81
日本史の授業でさらっと習った記憶がある「重光葵」、葵を「まもる」と読むことすら知らなかった私。何と素晴らしい外交官だったのでしょう。上海で爆弾テロに遭い右足を失い、不自由になった身体をおして日本の国益のため、平和のために尽くしたその生涯。戦争終結の調印に臨むミズーリ号の長い階段、日本の国連加盟。読みごたえのある1冊でした。2020/07/18

Aya Murakami

66
図書館本。大正の后の裏側に紹介されて手に取りました。 しょっぱなから上海で主人公が襲われるシーン。今更ながら物騒な時代だったのだなと読み進めていきました。物騒な時代でありながら事件の原因になった坊さん集団。知らないうちに反日感情の高い場所に入り込んでお経を唱えていたそうです。物騒な時代なのに危機意識の無さというのが最悪の組み合わせなのかも?2019/05/17

kawa

39
上海事変直後のテロにより右足切断の大けがを負ったにもかかわらず、戦前から戦後にかけて、英・露大使、外務大臣、降伏文書調印全権、国際連合加盟の日本代表等で活躍した外交官・重光葵(まもる)氏を主人公に据えた力作歴史小説。マイナーな氏のイメージに反して、非常に面白く前期昭和史を堪能。出色は、軍政や天皇責任を追及しようとしたマッカ―サーを説き伏せた氏との会談場面。ある意味、戦後の日本飛躍の因がここにあったのかも知れない。(コメントへ)2020/08/05

就寝30分前

27
かの太平洋戦争の幕引き、ポツダム宣言に署名した男、重光葵の半生。この時代に彼のような考えを持った日本人がいたことが誇らしい。それでも国と国の思惑はリベラルな彼の懸命な外交交渉を軽く凌駕する。…ただこの小説だけで言うと、悪いのは外交官・政治家、松岡洋右の独りよがりな外交じゃねーのと思っちまいます。2016/09/11

Gummo

18
「日本史上、もっとも不名誉な調印者」重光葵(1887~1957)の伝記小説。周囲の小さな草花を守る花・向日葵から葵(まもる)と名付けられた彼は、父から贈られた「志四海」の言葉を胸に、外交官に。駐華公使時代、上海で右脚を失うテロに遭いながらも上海事変停戦協定を締結。その後、駐ソ公使、駐英大使、外務大臣を歴任。一貫して戦争終結に奔走し、戦後は日本の国連加盟に尽力した。あの時代に平和を志向したこんな人物がいたのかと深い感動を覚えた。敗者の歴史の中にも大いに学ぶべきものはある。そんな思いを抱いた。2013/09/08

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